2005年02月28日
Web検索エンジンGoogleの謎 アフィリエイト編
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■Google Adsenseについて書かれた珍しい本。
GoogleはAdWordsとAdSenseという二つの広告サービスを提供している。AdWordsはGoogleで検索した際に、キーワードに関連した広告が、検索結果画面に表示される仕組み。これに対して、AdsenseはWebページの内容にマッチした広告を表示するサービス。
・Google の広告ソリューション
http://www.google.co.jp/ads/
例えば、
「来年は卒業だから、そろそろ就職のことを考えないといけないな。新卒をたくさん採用してくれるIT企業はどこだろう?」
という文章が書かれたWebページがあるとすると、Googleのロボットはこのページから「就職」「新卒」「採用」などのキーワードを抽出し、就職関係のテキストや画像広告を、そのページ内に表示する。
そして訪問者が広告をクリックするとWebページのオーナーに報酬が入る。
Adsenseは小さな広告主と小さなサイトのマッチングに向いている。従来の広告は、1日に何百万ページビューもある大型サイトの広告枠を大きな金額で大手代理店が押さえ、そこに大金を支払える企業が広告を出稿するのが主流だった。
だから、1日数千〜数万PV程度の小さなサイトは広告で利益を得るのは難しかった。広告主にしても予算が数万円や数十万円ではその枠を買いにくい。ニッチな商品を大手のポータル総合サイトに表示してもクリック率が低い。
AdSenseの登場で無数にある小さな専門サイトや個人サイトに効果的に広告を出せるようになった。ご存知のように私のブログでも導入している。儲かるわけでもないが、利益を本やソフトの購入にあてることができるので、コンテンツの充実には寄与している。
AdSenseについてGoogleのサイトに一応説明はあるのだが、本来が米国法人のサービスであることもあり、分からないことが結構ある。この本はAdSenseについての入門と活用をわかりやすくまとめている。
・Google AdSense
https://www.google.com/adsense/?hl=ja
■検索向けAdSense
第4章まではGoogleについての概論解説が多い。PageRankアルゴリズムや検索エンジン上位に表示される方法など。検索ユーザとしての一般的な解説であれば姉妹本のこちらの方が詳しい。
アフィリエイト編も入門者向けの本とはいえ、いくつか発見があった。再確認もできた。
発見はAdSenseには2種類あるということ。一般的によく知られているコンテンツ向けAdSenseと並んで、検索向けAdSenseがあるのだ。
・検索向け AdSense
https://www.google.com/adsense/ws-overview
こちらはWebサイトに、ネット検索、サイト内検索の機能を提供し、その検索結果画面にAdSense広告が表示される仕組みだ。機能的にはGoogleが一般向けに提供している「フリー検索」とほぼ同じである。このサイトに適用してみたのが以下のフォーム。私のブログ内の検索をGoogleが代行してくれる。一応、このブログにも検索はあるが、これも便利かもしれない。
私は現在、複数のサーバを運営しているが、ドメインは3つまで追加できるので、これらを横断した検索を提供できるのもこのサービスの魅力だ。
検索結果画面はデザインやロゴなどを変更することもできる。対象は自分のサイトだけではなくドメインやURLで任意のサイト、ディレクトリ単位に絞り込める。アイデア次第ではこのサービスを使えば、コンテンツを制作しなくても、ネット検索を提供するだけで広告収益を上げるという裏技もありえる。
■プレミアムサービス
この記事を書くためにGoogleの広告ソリューションの説明を読んでいたら、プレミアムサービスの存在に気がついた。
・Google AdSense プレミアム サービス
http://services.google.com/ads_inquiry/ct?hl=ja
「AdSense プレミアム サービスをご利用いただくためには、お客様のサイトでの 1 か月の検索件数が 500 万件を超えるか、1 か月のページ ビューが 1,000 万件を超えることが条件となります。 」
とのことだが条件を満たしていれば、
Google のセールス担当者とアカウント マネージャによるサポート
柔軟な広告フォーマット
高度なフィルタ機能
最適化のサポート
収益性を高めるその他のオプション
強化された技術サポート
といった付加サービスが得られるらしい。これは大手サイトの囲い込み施策だと思われるが、Googleの抜け目のなさを感じるオプションだ。
この本は、
・これからGoogle広告を始めたい人
・見よう見まねでやっているけれども全容をおさらいしたい人
に良い本だった。
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Posted by daiya at 2005年02月28日 23:59 | TrackBack