2004年12月20日
ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法
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・ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法
妻が読んでいたので、私も読んでみた。著者はイーウーマン社長の佐々木かおり氏。
小型ノートタイプのスケジュール帳の活用を推奨しているが、フランクリンプランナー、熊谷式夢手帳、超整理手帳などと違って、特定の手帳を推奨しているわけではない。むしろ、普通の手帳をどう使うか、のノウハウが中心である。
・□を書いてチェックボックスにする
・仮の予定をどんどん書いてしまう
・やりたいこと「友人と月1回食事」などは未定でも日付を書いてしまう
・「いつでもできること」も手帳に日付入りで書いてしまう
・1時間を6分で10分割して1日の予定の進行管理をする
など。
まず手帳に詳細が未定だろうと書いておけ、できる時間をみつけたら即チェックボックスを埋めよ、というノウハウ。
全体の構成としては、
・24時間を有効活用するスケジュール管理法
・簡単に「成功する人」「信頼できる人」になる方法
・スラスラ論理的思考の実践方法
・スケジュール帳にお任せ法
・ハッピー人生の作り方
という内容で、スケジュール法を中心にビジネスマネジメントのアイデアがちりばめられている。
そうそう、これはよくあると膝を打ったのが、
「
スケジュールの管理が上手かどうかは、相手の時間を確保するための会話でわかる。「今日のご予定はどうなっていますか?」とか「今週のご予定はどうですか?」という質問と、「今週のどこかで三〇分ほど時間をいただけませんか?」という質問の違いである。「今日のご予定は?」という質問を文字どおりに解釈すると、聞かれた側は、朝から夜までの予定を開示することを求められていることになる。そんな漠然とした会話は成果をつくり出さない
」
という考察。
私も週に一回は前者のような言い方をしてしまうし、されているような気がする。確かにこの言い方まずいのである。今週のどこかで30分ならば簡単にスケジュールが決められる。
これに次いで私周辺でありがちなのが「○月○日の○時から会議」という終了時刻のないアポイントメント。これは2時間+移動と準備時間を割り当てないといけない暗黙の了解(誰と?)があるのだが、これだと午前と午後レベルで時間をおさえられてしまう。改善の余地がありそう。
この本には女性を感じる。他の男性的なスケジュール管理と比べて柔軟性がある。「与えられた時間」をどう楽しく管理するかがテーマとなっている。男性原理で管理職のオレの時間はすべてオレが管理するのだ方式と違うのが現実的な気がする。予定の聞き方の考察も女性らしい気配り視点だと思う。実際、余程の大企業のお偉いさんでもない限り、すべての時間を自分の思うままに管理などできないはずだ。こちらの方がほとんどの人にとって役立ちそうな気がする。
育児や家事との両立にも触れられていて、子供相手に30分刻みの行動計画など成立しないことも書かれている。そうした中でうまくスケジュールを作るには、やりたいこと、いつでもできること、も、どんどん予定に書いてチェックボックス化しておいて、柔軟にこなしていくのが大切だというのがこの本の要旨だろうと思った。
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Posted by daiya at 2004年12月20日 23:59 | TrackBack