2004年12月14日
手帳200%活用ブック
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また手帳の本。
■手帳の達人大集合にノウハウを聞く
日本の主にベンチャービジネスに詳しい先生や社長が次々に登場して、自らの手帳論のサマリーを語る。実際に使われている手帳の中身が写真で紹介されるのが貴重だと思う。
達人の顔ぶれは以下の通り。
・「ほぼ日手帳」開発に隠された思いとは?
コピーライター 糸井重里
・世界No2セールスウーマンの意外な手帳の使い方
営業コンサルタント 和田裕美
・三色ボールペン手帳術
明治大学教授 齋藤孝
・夢が詰まった手帳公開!
GMO・グローバルメディアオンライン会長兼社長 熊谷正
・寿夢に日付を入れる
ワタミフードサービス社長 渡邊美樹
・一元管理がムダを省く
イー・ウーマン社長 佐々木かをり
・嫌なことから片づける
DeNA代表取締役 南場智子
・「ポスト・イット」手帳術
経済評論家 西村晃
・長いスパンで見渡す
宮城大学大学院教授 久恒啓一
ただし、この本の半分以上は熊谷氏の提唱する夢手帳の話である。
■夢の実現に一直線の熱い手帳
熊谷式の夢手帳は、系統としてはフランクリンプランナーに似ている。どちらも自分の大きな目的を明確化し、それを達成する中間目標を達成していくプロセスを管理するツールである。熊谷式はプロセス管理よりもモチベーション管理に重点をおいていることが違うところだろうか。大きな企業の管理職はフランクリンプランナー、野望に燃えるベンチャー企業家は夢手帳という棲み分けになっていると思う。
それいいなと思ったのは熊谷氏の実践ノウハウ。将来手に入れたいモノの写真、憧れの経営者と並んだ写真を、雑誌から切り抜いたりして、手帳に挟んで、毎日眺めなさいというアドバイス。非常に簡単な話だが、効果は高そう。
世界ナンバー2の営業マン 和田裕美氏の営業管理法も面白かった。例えば毎月10件の営業ノルマがあったら、今の時点での達成件数を
達成件数:3
とか書いていてはだめだそうだ。
達成件数:●●●○○○○○○○
のように最初に○を10個書いておき、達成するたびに塗りつぶせというわけである。情報を一目瞭然にし、さらに行動を促すような手帳のメモ術が、行動系手帳においては大切だということのようだ。
■GMOは手帳メーカーなのか?
ところでこのGMOの熊谷社長、最近、やたらと夢手帳の普及活動に熱心である。GMOは手帳メーカーなのかと勘違いしてしまうほど。自らのノウハウを集約した手帳の販売も始めた。
・夢手帳☆熊谷式(クマガイスタイル)スターターパック
価格が高いがフルセットになっている。
・一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
最近、紙の手帳はブームのようだが、逆に電子手帳、PDAの類は人気が凋落しているように感じる。IT企業の社長が紙の手帳を勧めているのだから、生産性向上においては紙の手帳に軍配が上がったということかもしれない。携帯の高機能化でも、ますますPDA需要はへこんできているはずだ。デジタル化のゆり戻しで現実的なところに落ち着き始ているということ、だろうか?。
・Passion For The Future: 人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー トライアルセット
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002651.html
・Passion For The Future: 「超」時間管理法2005
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002584.html
・Passion For The Future: 文房具を楽しく使う ノート手帳篇
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002137.html
・Passion For The Future: メモが上手になる技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001388.html
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Posted by daiya at 2004年12月14日 23:59 | TrackBack