2004年12月09日
人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー トライアルセット
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・人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー トライアルセット
2100万人のユーザがいる手帳フランクリンプランナーがノウハウ本とセットになって売られている。この手帳とノウハウは気になっていたので読んでみた。
■第4世代手帳の4つの条件
フランクリンプランナーは第4世代の手帳と自らを定義している。その意味は以下のような手帳の進化史観があるようだ。
第1世代 単純にメモをする
第2世代 スケジュールを管理する
第3世代 目標設定と優先順位付けをする
第4世代 行動を管理する
第4世代がそれまでと異なるのは、時間を管理するのではなく、行動を管理する点。80歳を寿命とすると人間の一生は約70万時間である。時間は現在から未来へ流れるだけなので管理することができない、管理できるのは行動だけだと、フランクリンプランナーは定義している。
「行動を管理する」第4世代の手帳の条件は4つあると書かれている。
1 一線化
最も大切なこと実現に向けて行動計画を一線化する
2 役割のバランス
仕事、家庭、地域など複数の役割
3 優先事項をスケジュール化する
自分にとって優先的な課題をスケジュールに入れる
4 人間関係のより一層の重視
自分の行動計画達成だけでなく人間関係作りを重視する
■最も大切なことを実現するためのツール
行動を管理するのは「最も大切なこと」を実現するためである。フランクリンプランナーが通常のスケジュール管理手帳と違うのは、目的を持って行動を管理するためのツールとして設計されている点である。
最も大切なことを達成するためのステップは4段階だとされていて、
1 価値観を明確にする
2 目標を設定する
3 週間計画を立てる
4 日々の計画を立てる
この4段階の「生産性のピラミッド」のベースは価値観の明確化である。
価値観の設定基準はSMARTとして定義されている。
S Specific 具体的
M Measurable 計測できる
A Action Oriented 行動を促す
R Realistic 現実的
T Timely タイムリー
価値観の明確化のための質問も多数、用意されている。たとえば「今、あなたに十分な時間があれば誰と何をしたい?」「あなたの理想とする人生とは、どのようなことを成し遂げた人をイメージする?」など。
■ノウハウとセットになって完成されたツールという印象
フランクリンプランナーには、こうしたノウハウと共に、月間カレンダーやデイリーノート、タスクリストなど、多数の入れ替え可能なリフィルが実現ツールとして用意されている。ひとうひとつがよく考えられて作られているのが分かる。これを使って生産性をあげたユーザが多いのも本当だろうと思う。
ただ、逆に言うと、完成度が高いということは自由度が低いということでもありそうだ。「7つの習慣」などを読んで、フランクリンプランナーの設計思想に心底惚れ込み、信頼しているユーザは熱心に使うだろう。だが、自分流もある程度完成している場合、どう融合させていくかが課題になりそうだ。
・7つの習慣―成功には原則があった!
ビジネス書ベストセラー。1000万部。フランクリンプランナーの中心的ノウハウ本。
私の場合、今はメインの情報管理はPCで行っておりChangelogと全文検索ツール。紙のメモはリーガルパッド、確認系の手帳として超時間管理手帳を使っている。ツールは時々入れ替えて最適な連携を探している。ツールとノウハウを探すこと自体が楽しみになっている。単体で完成度が高すぎると面倒になってしまうことがある。
だが、大きな目的実現のためのツールという設計思想はこの本を読んでかなり面白く思えた。しばらく使ってみることにしたので、また数ヵ月後、報告したい。
・Passion For The Future: 「超」時間管理法2005
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002584.html
・Passion For The Future: 文房具を楽しく使う ノート手帳篇
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/002137.html
・Passion For The Future: メモが上手になる技術
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001388.html
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Posted by daiya at 2004年12月09日 23:59 | TrackBack