2004年08月01日
無限のセールス―あなたは「真我(本当の自分)」にめざめていますか?
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・無限のセールス―あなたは「真我(本当の自分)」にめざめていますか?
凄い本である。ある種宗教。著者は、1951年北海道生まれで15歳で単身上京、社員食堂の皿洗いをしながら定時制高校に通い、その後、宝飾品セールスで日本一、教育プログラム営業で世界一を達成したそうである。「ステーキのくいしんぼ」社主で、チェーン開業と全国70店舗展開の実績を持つ。即ち、たたきあげである。
セールス、営業には上昇ステップがあって、次のようなレベルに分かれているという。
訪問恐怖症レベル
↓
説得技術レベル
↓
蛙の面に小便レベル
↓
自己成長を目ざすレベル
↓
方便自在のレベル
↓
真我の愛のレベル=真実のセールス
↓
無限のセールス
最初のうちは断られて落ち込むが、なんでも超プラス思考にとらえることにより、断ってくださったお客様のおかげで、「学びがあった」、だとか、「成長できた」とか、「大切な営業時間が短縮できた」とか、積極的にとらえろというのが、この本の趣旨。
むしろ、断られたらラッキーだとする。断られて「歓び」を感じ、売れたとき以上に嬉しくなる状態を作れ、というのだ。そうすれば、売れたら嬉しい、売れなかったらなおさらう嬉しくなって、セールスが楽しくなる。著者のノウハウの中心は件数なので、とにかくモチベーションを高めて、営業することが重要なのだ。
他の営業ノウハウとの違いは、
「
営業を通して、本当に自分の人格が良い方向へと変わっていくこと。人生観が変わり、人間が変わっていくこと。
」
だそうである。
無理のあるプラス思考は否定しており、「そう思う」のではなく「そうとしか思えない」ほどの超プラスの世界へ入れと説く。そして、最終的には真我の営業に至る。「それはすべての時間や空間を超越した世界である。一切の壁がない。無敵の世界である。それは光の世界といってもいいし、愛の世界といってもいいのである」。そして究極は、光の世界の人間になることで、闇の世界の=断る人が、断ることができなくなる。闇は光に勝てないからだ。自然にモノが売れてしまう。仏様みたいになれということか。
人類や宇宙という言葉も出てきたりして、スケールの大きな営業ノウハウである。
同じ著者が、ドキュメンタリタッチでさらに熱い本も書いている。
・復活のセールス―6カ月で売上20倍!“どん尻営業マン”が変わった衝撃のノウハウ
「
営業の「ダメ集団」が「燃える軍団」に生まれ変わった!!やる気なし、覇気なし、実績なし、おまけに営業マンとしてのマナーもなし。あるのは、会社に対する不平不満だけ……そんなダメ集団、烏合の衆、リストラ寸前の冴えない男たち(失礼、ちょっといい過ぎた!)が、たったの六ヵ月で約二十倍の売上を達成し、全国三十五の支社中で堂々一位の座に着く!
」
こちらも楽しめた。茶髪の反抗的な若者や、やる気のない中年の新人営業マンを、一ヶ月の合宿で、どうデキル営業マンに育てたかの実話ベースの汗と涙と真実の物語。熱い。
営業には、理屈じゃない部分があるのだろう。どんな知識を得るかではなく、どうその境地に至るか、みたいな部分では、この著者の本は面白い気がしている。知識と話術が巧みすぎる営業マンより上の、営業マンがありえるというのが趣旨なのだろう。
この2冊には理屈もノウハウもかかれていないのだが、そう無茶なことを言っているわけでもないように思えてきた。
モチベーションが比較的高い状況で、さらに高めるために、とにかくアツイ営業本が読みたいというときに、おすすめ。
・著者のサイト 佐藤義塾
http://www.shinga.com/
「
佐藤義塾は、心理学博士・神学博士の佐藤康行が「本当の自分(=真我)」にあなたが出会うためのお手伝いをし、あなたのあらゆる悩み・問題の解決や営業力アップ、業績向上など仕事での成功、あなたの生きる使命を発見する"心の学校"です。」
一度この人の講座でてみたいな。怖いのかな。
この人ではありませんが、「地獄の特訓○○日」とか出た方いますか?
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Posted by daiya at 2004年08月01日 23:59 | TrackBack
この本を読もうと思った経緯の方が興味がある。
辛い事でもあったんですか?
けど、俺は感想が聞けてツイてる!
ツイてるとしか思えない!
>一度この人の講座でてみたいな。怖いのかな。
脳梗塞になったって話ですよ。
ツイてる!のか?
一応この辺にも情報あります。
佐藤義塾の真我開発講座について3
http://bbs.10u.org/test/read.cgi/wish/1085023780/
http://money3.2ch.net/test/read.cgi/manage/1057972370/
橋本 さん
「カウントダウン月」8月への突入おめでとうございます。
昨年の9月1日、トラックバック機能の確認から始まったこのblog。
実質は9月3日がスタート日なのでしょうか。
いずれにせよ、1年間継続達成まで後一歩。がんばってください。
何か、1周年記念で特集なぞ企画されているんですか。
ある意味、既に無敵会議が一里塚の役割を担っているのかもしれませんね。
さて、今日のエントリー。
この手の話は、「売る」ことが無条件に「正義」ないし「善」になって
しまっているので、躊躇してしまう部分がどうしても残ります。
例えば、三菱の車を彼が過去売っていた場合、証拠隠しの一連の報道を聞
いてどう彼は総括するんだろうって、すぐに思ってしまうわけです。
売上は大事です。無論。ですが、売上がすべてになるとやはり歪が出てきます。
最近中国は「くたばれGDP」に鞍替えしました。
http://blog.melma.com/00106219/20040228215616
売ることが(中国の場合、「成長」とその為の「プロジェクト案件獲得」)
至上命題になってしまう時の危うさには、米国が「自由」と「人権」の
ためにイラク侵攻してしまう危うさと通底するものがあるように思います。
中国ですら(っていったら中国が怒るかな)手段と目的のバランスは考えて
いる。従って、手段、方法について意識的です。つまり「手段」至上主義に
陥ることがない。
「価値観」の押し付けも困りものだけれど、「価値観」なしの「技術(この
場合売る技術)」至上主義(それも宗教の域に達するかと見まごうような)
も困ります。
「説得技術レベル」の凡夫の世迷いごとかもしれませんが。
聖幸さん
情報ありがとうございます。背景が分かりました。
佐藤氏についてはまだ私もよく知りませんが。
>佐藤義塾の真我開発講座について3
>http://bbs.10u.org/test/read.cgi/wish/1085023780/
>http://money3.2ch.net/test/read.cgi/manage/1057972370/
読みましたよ。なるほど、賛否両論ですね。金返せ派の方が多いですね。やはり宗教みたいなものですね、これは。個人的にはそういうセミナーに一度出てみたいんです。怖いもの見たさですが。でも、16万は高すぎ。。。
この書評についてはこれらの掲示板の内容次第では追加コメントしようと思ったんですが、法に触れることをしているわけでもなさそうだし、このままにしときます。”カリスマ”が”信者”以外からは奇特なペテン師にも見えるというのは世の常。
スケールが違いますが、宗教化したカリスマコンサルの超大物には船井幸雄さんとかいらっしゃいますね。結局、そういうカリスマを信じて、その結果、経営者がどう変わっていくかってところがポイントなんでしょう。
神宮寺さん、こんにちは。
三菱自動車の例などは極めて難しいテーマですね。
営業マンは売るのが仕事ですが、それに重大な欠陥のあることを知ったとき、どうするか。内部告発するか、さっさと転職するかが倫理的には正しいわけですが、養う家族や生活もあるし、やり直しのできないキャリアパスもある。
三菱自動車の確信犯たちは犯罪者ですが、同時に、今の日本のサラリーマン社会では、普通に仕事をしてきたつもりの管理職が、そういう立場になってしまうことがあると思うのです。そういうとき断固とした態度で正しい行動を皆が取れるか、疑問です。
中高年の、魅力的な再雇用のチャンスがない土壌では今後もこういうケースって起きてしまうような気がします。日本の企業社会にはまだまだ三菱の欠陥以上の悪い隠ぺい工作がいっぱい隠れているような気がしてなりません。構造改革が必要ですねえ。。。
と、考えてみましたが、とりあえず、私も売らねばならない日常もあり。弊社の商品に隠蔽はありませんのでバリバリ売ってきますが。。。
Posted by: daiya at 2004年08月03日 02:05