2004年05月20日
PHPのフリー開発環境 PHP Editor
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・PHP Editor
http://fol.axisz.jp/php/
PHPの開発に特化したエディタ。フリーウェア。Webの開発言語として人気のPHPだが、開発環境となると、テキストエディタを使って1ファイルごとに書いているエンジニアが多そう。PHPの統合開発環境は、いくつか存在しているが、有償製品であったり、日本語が通らなかったりで、なかなか、良いものがないなと思っていた。
このPHPEditorは日本製で、しかも、フリーウェアである。使ってみて、便利に思った特徴を3つ以下に挙げる。
1 プロジェクト管理機能
複数のPHPファイルをプロジェクト単位で管理することができる。
たとえばメインとなるファイル「index.php」、アプリケーションの設定をまとめておく「Config.php」などのファイル名は、よく使うので、プロジェクト単位で管理していないと、混乱してしまうことがある。この管理機能を使えば、一発で関係するファイルを開いたり、保存することができる。
2 実行及びコード検証機能
コードをエディタで書いた後、ブラウザでローカルWebサーバのURLを表示させるのは、面倒である。予め編集中のファイルのURLを登録しておくことで、実行メニューからクリックで、ブラウザによる表示までを自動化している。コードにおかしいところがないかをチェックする文法検証機能もあり、デバッグ時間を短縮できそうだ。
3 クラス構造の可視化と入力補完機能
コードエクスプローラ機能は、編集中のソースコードから、ユーザ定義の関数やクラスを読み取って、ツリー表示し、該当箇所へワンクリックで移動させる。ひとつのファイルにすべてをまとめて書くのでプロジェクト管理不要というツワモノにも、この機能は便利。
そして、何よりコードの自動補完機能が搭載されているのが嬉しい。商用開発環境では当たり前だが、フリーソフトウェアでこの機能があるのは珍しいのではないだろうか。関数及びクラス定義(ユーザ作成のクラスを含む)を自動的に読み取って入力を補完する。クラス名を入力した段階でCTRL+SPACEキーを押すことで、メンバ名の候補が表示され、選択入力ができるので、打鍵数が少なくなるだけでなく、タイプミスが防げる。
この他、HTMLやPHPの構文入力の支援機能、「コメント化」だとか「対応括弧に移動」といった気の利いた機能もあって、使いやすい。まだ全体的にシンプルなので、操作の学習も容易だ。今後、標準搭載のテンプレート、ライブラリが充実していけば、さらに強力な開発ツールに育っていきそう。
関連情報:
・開発にちょっと便利なツール「Copal2」
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000222.html
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Posted by daiya at 2004年05月20日 22:00 | TrackBack