2004年04月01日
Mindsphere 未来の指標の可視化実験スタート
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付記:この記事は、後半部はエイプリルフールのネタでした。おつきあいありがとうございました。
■Mindsphere 未来の指標の可視化実験スタート
NTTデータ社が未来のWeb情報可視化の実験プロジェクトを開始した。大変、光栄なことに、このPassion For The Futureブログも、このプロジェクトに「未来の指標」情報を提供することとなった。
Mindsphereプロジェクトの概要はNTTデータのサイトにあるように、
・MindSphere
http://www.nttdata.co.jp/index_mindsphere.html
「
インターネットがつなぐ、広大な情報世界。ITの進化によって、その世界は日々拡大して行く一方です。毎日、毎時、毎分、どこかで何かが書き込まれ、どこかで誰かがそれを読んでいます。ひとつの書き込みが、それを読んだたくさんの人々に知らず知らず影響を及ぼしながら、互いに進化していくさまは、まるで生命の進化の歴史を見るようです。
Mindsphereプロジェクトは、未来への指標となりうるいくつかのインターネット上のサイトを選んで、その情報の変化を、質と量の両面から俯瞰して観察してみようとする試みです。
」
最初にランダムに幾つかの情報提供サイトが5つほど表示される。ここでもしこのサイトが表示されていなかったら、クリックでSwap Site Infoを選択して、このサイトに入れ替えていただきたい。次に時間軸を選ぶ。1日のサイトの情報の変化を追うTodayモードと1ヶ月の動きを追う「History」モードがある。Histroyモードは歴史が長く見られておすすめ。これで準備は完了。
スタートをクリックすると、時間経過とともに各サイトの内容の変化が、水の波紋的表現と色彩変化によって見事に可視化されていく。これが未来の指標であり、ネットワーク上のクオリアの輝きそのものと言える。これを元に投資や新規事業開発の基礎データに役立てることができるだろう。
関連:クオリアについて
・意識とはなにか―「私」を生成する脳
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000561.html
■プロジェクトの裏側 脳内のクオリアの可視化
実は私は今日から毎日24時間少々不恰好なヘッドギアを被らされることになった。NTTデータの先端技術開発センターから、厳重な相互守秘義務契約書とともに、私の年収レベルの報酬オファーがあり、ヘッドギア装着契約書にも同意することになった。
(装着するヘッドギアと、データの蓄積及び解析を行う無線ステーション)
NTTデータの技術陣曰く「これからはWebではなく、それを書く人の方に注目しているのです。橋本さんは頭で考えてからブログに書くわけですよね。そこにはタイムラグもあるし、漏れもある。私たちは橋本さんの脳から直接未来の指標データを取り出して、Webで可視化してみたいのです」と言うのだ。このヘッドギアにはeMRIという装置が内蔵されている。
eMRIという言葉をご存知でない方もいらっしゃると思う。脳科学の実験でよく登場するfMRIならよく知られているものだ。山口大学の説明によると「MRIとは,強力な磁場のなかに人体を置き,それに電波を加え,水および脂肪の構成原子である水素原子核を共鳴させることで画像化するものです.このMRI検査によって,脳のどこにどのようなタイプの病変(梗塞,出血,腫瘍,委縮,変性など)があるかを確認できます.ファンクショナルMRI(fMRI)は,このMRI装置を使って,脳の“機能(function)”を画像化しようというもので」とある。
・functional MRIについて
http://www.neurol.med.yamaguchi-u.ac.jp/fMRI.htm
・fMRI 磁気共鳴画像
http://www.baic.jp/fmri_j/main.html
・理化学研究所 脳科学総合研究センター(最新のMRIや脳科学データに詳しい)
http://www.brain.riken.go.jp/index_j.html
今回のヘッドセットに採用されたのはfMRIの後継で、セマンティックBrain技術とネットワークとが融合した次世代版の、eMRI装置である。これは脳の思考内容、クオリアの発生と変容を解読する機能を持つ。つまり、私が今何を考えているのか、その内容までを読み取る機械である。
Mindsphereの波紋や色は私や他の指標サイトの作者たちの脳とつながっている。熱いアイデアを思いついたときにはオレンジ色に、冷めたアイデアは青く、大きなアイデアなら大きく、小さければ小さく波紋が広がるようになっている。eMRIをフル機能モードにすると、私の思考内容を言語化してテキストでWeb表示することも可能なのだそうだが、さすがにそこまではプライベートを明かしたくないので、今回はお断りした。私以外の作者も断ってしまったようでNTTデータの担当者は残念がっていた。
そういうわけで、今日からこの最先端技術を使った未来指標提供サービスには私も心身を捧げてまさに「献身的」努力で望む所存である。読者諸氏も、この可視化アプレットから、深い意味を読み取り、ビジネスに生活に役立てていただきたい。
関連:脳科学、ブレインマシンインタフェース
・言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000718.html
この記事はエイプリルフールのネタでした。おつきあいありがとうございました。
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Posted by daiya at 2004年04月01日 01:00 | TrackBack
頭がふれたかと思ったら、そういえば今日は。。。
虚実おりまざってますな。