2004年03月18日
ブログのタイトルのネーミングに見る傾向と対策

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実は、愛読者という方々から「Passion For The Futureというタイトルはストレート過ぎて気恥ずかしい気がする」という率直なご意見を、メールとオフラインで合計3件ほど頂いています(笑)。でも、いいのです。これは会社の標語ですので熱くて当たり前なのです。
さて、最近はブログが増殖してきた。
ひとつ大きな変化を感じるのはブログのタイトルのつけ方の変化である。ブログが人気が出始めた昨年後半の段階では、多くのブログは英語のタイトルであった。例えば、昨年末、ドリコム社が企画したブログ大賞のノミネートサイトを一覧してみると、実に96サイト中、53サイトが英語のみのタイトルであった。これは全体の55パーセントにあたる。
・Blog Of The Yeah!コンテスト(2003年)
http://yeah.myblog.jp/nominate/
面白いのは受賞サイトとの数の比較である。読者投票の受賞サイトでは(重複受賞はあるが)、33サイト中、日本語派27(81%)サイト、英語派6サイト(19%)と比率が大きく逆転している。
もちろん、読者投票の結果なので内容の良さで評価が行われたはずだが、統計的に考えて、これだけの大差がつくのは、何らかの別の要因を想定したくなる。ブログのタイトルとして日本語は、読者に対するインパクトがやはり強いのではないか?
ブログはRSSメタデータという技術を使って、タイトルや記事見出しが他のサイトに配信されている。このタイトル配信によって外部からのアクセスを集めていることが多い。タイトルや見出しは他の形式のWebサイトよりも、多く露出し読者誘導効果が強いのだ。
日本語タイトル名の強みを考えてみると、
・強い印象を与え記憶に残りやすい
想起されやすく、アクセスや引用されやすい
・日本語フォントは表示面積が大きい
タイトルのリンクが目立ち、クリックされやすい
・日本語サイトであることが明示される
読んでみたくなる
といったメリットが考えられる。
ブログサイトのタイトルには、「○○Blog」「○○のBlog」「○○log」という名前は、初期に登場したものには多かったが、最近はスマートさがかける印象が出てきたと思う。以前はタイトルに日本語を使うと文字化けしやすいという事情もあった。
以前ホームページでも同じネーミングは見られた。95年頃のWebサイトには企業でも個人でも「○○のホームページ」というタイトルが多かったのだが、現在ではスマートではないネーミングの印象を受けてしまうだろう。
私はWebドメインマーケティングというのを仕事で展開している。ドメインの名づけ方のコンサルティングである。そんな仕事があり得るとは自分でも思わなかったが、現に私はそのれっきとしたコンサルタントである。名づけについては仕事であるからプロと自称しよう。次はBlogタイトルマーケティングが仕事になるかもしれない(笑)
・Webドメインマーケティング
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/000863.html
最後にメモから最近のブログのタイトルの傾向として新しいと思うもののリストと、古いと思うもののリストを挙げる。恐らく前者の方がネーミングとしては優秀である。人気を得たいならば日本語でタイトルはつけるべきだと結論したい。
■日本語を駆使した文章系ブログのタイトル
・実践起業!成功への道。blogで人脈は作れるか?
http://www.web-smile.com/jissenkigyou/
・人は感情の生き物だ!
http://www.myprofile.ne.jp/hiroc+blog
・俺と100冊の成功本
http://blog.zikokeihatu.com/
・嗤って……許せるのか?
http://www.myprofile.ne.jp/takayan_1925_3219+blog
・死んでしまったら私のことなんか誰も話さない
http://shimizu.typepad.com/vietmenlover/
・起業して社長になるまでの日記/blog
http://plaza.rakuten.co.jp/gogotea7/
・面白いサイトを見つけたよ。
http://kaseide.net/htdocs/mt/
・レンタルビデオ屋へ行く前に
http://www.e-cms.info/mt/cinema/
・世界が終わるのをここで見て居よう、と思う
http://blog.livedoor.jp/world_end666/
・あれ、これって青春?
http://blog.livedoor.jp/ojisan_univ/
・チップを弾むから勇気を分けてくれないか
http://www.myprofile.ne.jp/room_3104+blog
・明示的に宣言されます
http://www.chimimo.com/mt/
■古臭くてだめな例
(例示して笑って許してもらえそうな関係の友人、知人、先輩で例を挙げる。皆様失礼。許して。つきあいも古いから)。
・yublog
http://nkcp.zive.net/yublog/
名前とBlogを足した典型的な古典ネーミング
・ideaSync.com Blog
http://tank.ideasync.com/mt/
.com+Blog。竹田部長。このネーミングは古いです。
・Tanakayoshikazu.com
An Internet Business Way :: Make Everything Else Possible
http://www.tanakayoshikazu.com/
名前をドメインにする感性も古い。Gree.jp作者。
・Kotaro Yamagishi's bJournal - 山岸広太郎のBlog(ブログ)
http://blog.cnetnetworks.jp/yamagishi/
bJournalという当初のネーミングの狙いのハズレ感漂う編集長。
・NDO::Weblog
http://naoya.dyndns.org/~naoya/mt/
まったく内容の分からないハッカーにありがちなタイトル
・blog.bulknews.net
http://blog.bulknews.net/mt/
ドメインURLそのままという機械読者対象のネーミング
・mojix.org Zopeジャンキー日記
http://mojix.org/
個人サイトでorgを取得するそこはかとない古さ
そういうわけで私のブログも来週からは「未来を語れ情熱日報 燃えよ若人胸を張れ」に変えようかと、ちらっと思ったが、変えるわけはないのだ。私も古いから。
#上に古い例として挙げたブログはすべて内容は充実のおすすめです。
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Posted by daiya at 2004年03月18日 01:50 | TrackBack



タイトルのつけ方は下記のサイトが参考なりますよ(^^;
なんちゃって。歴史は繰り返すですね。
FIRST NEWS : アクセス向上のためのキャッチコピー
http://www.firstnews.com/jcatch.htm
「emailのニュースレターは仮想世界のほうが現実世界よりも便利な、
数少ない事例だ。」とは、Usability.gr.jp の指摘。
http://www.usability.gr.jp/alertbox/20040217.html
ただし、その理由がふるっている。
クリックひとつで 削除できる(!)。これ以上受け取りたくないと思ったら、
こちらの方が、登録解除するのも簡単。これが理由で、「普通の郵便物よ
りも、電子メールのニュースレターとして受け取りたい」という希望をユー
ザは持っているのだ。
だから、「便利」だ、けれど、全てのニュースレターが読まれるわけではない。
読まれるには、
・情報価値が高い、
・「現在」起きていることを「今」伝えている、
・ユーザーはクリックする以外のアクションは不要、
という条件を満たす必要がある。
またそこで言う、「読まれる」の定義が従来とは少々違う。「流し読み」だ。
だからヘッドラインとレイアウトが大事。
ヘッドラインは、そのニュースレターがターゲットとしている分野内で何
が起きているのかを表現していることが必要。
そしてヘッドラインの「親玉」が、そのHPの「タイトル」。
blogの「タイトル」も、上の「emailのニュースレター」の
議論とほぼパラレルなのではないだろうか。
「pull」か「push」かの違いはあるけれど。
Posted by: sansara at 2004年03月20日 09:41はじめまして。
実践起業!のこばやしです。
紹介していただき、ありがとうございます。
しかも、トップに。
タイトルについては、本当に悩みました。
そういうセンスがあまりないほうなので。
1度決めると、なかなか変えられないかなとも思いますし。
最近は、ちょっとタイトル負けしているような気がしてるので、
負けないようにがんばりたいなと思ってます。
自分のサイトが「古臭くてだめな例」にことごとく当てはまるので苦笑してしまいました。
Blogの場合始める時には「いつでも変えられるから」
なんて思ってあまり考えずに名前をつけてしまいがちですが、
実際変えるのはなかなか大変なので、これから始める人にはぜひ読んで欲しい良いアドバイスだと思いました。
僕なんてどうですか〜
ノミネートされただけですけど、「〜記」ってのは古いと
自分でも思いますけどぉ〜
「出逢い系ヲタの過激な恋愛記」
|-゚) ……
Posted by: nora at 2004年03月20日 15:59「あれ、これって青春?」を紹介して頂いた、おやじじぃです。
このタイトルは、私のオリジナルではないのです。
最近読んだ本に『図書館の神様』(瀬尾まいこ)というのがありまして、その文中から戴いたものなのです。
私の年齢(3×)には少し気恥ずかしい表現ですが、素直さやストレートさが気に入ってしまい、blogタイトルに拝借してしまいました。
でも、自分が青春しているか? というと「うーん・・・」なのです。
Posted by: おやじじぃ at 2004年03月20日 22:11ゲゲッ、orgドメインはそこはかとなく古かったのか‥。
com、net、orgが全部空いていて、ビジネスではない個人用途のとき、私が選ぶのはたぶんorgかnetですね。
フツーはcomなんでしょうか?
橋本さんの毒舌は面白そうです。もっと読みたい :-)
Posted by: mojix at 2004年03月20日 22:35現在のblogを始める前に、2週間ほど日本語名のブログを運営していました。
内容は今とあまり変わりませんが、検索率、アクセス率とも以前の方が遙かに良かったです。特に、タイトルによく検索される語句が入っているかどうかは重要ですね。
やはり、一見したところで内容が推測出来る日本語の方が、見てもらう段階での障壁の低さという点では明らかに有利だという実感があります(継続的に来てもらえるかどうかは別にして)。
あまり深く考えずにネーミングしてしまいちょいと後悔…
Posted by: ThinkPerson at 2004年03月22日 11:46欧文フォントに対してなんとなく憧れがあります。
欧文フォントを使用していると、かっこよくみえる
気がします。例えばタイトルに、
[Passion For The Future]
は(フォントが合えば)かっこいいと思います。
日本語のほうが親しみやすいという事で、
日本語のドメイン名の流行はどうなのでしょう。
もしアドレスという点からみるのでしたら、JWORD等
のツールならば、日本語で名前を入れただけで
アドレスに飛んでくれるようにもなると思います。
はじめまして。
チップを弾むから勇気を分けてくれないかの3104です。
今更ながら、コメントを書かせてもらってます。
タイトルは以前何気なく見ていたHPで、なんか良いなぁと思い、拝借しました。
そういうわけで、こういう紹介をして頂くととても気恥ずかしく思います。
Posted by: 3104 at 2004年04月02日 23:06