2003年12月13日
朝10時までに仕事は片づける―モーニング・マネジメントのすすめ
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・朝10時までに仕事は片づける―モーニング・マネジメントのすすめ
百式田口さんたちと立ち上げた、コンセプトドライブ事業部の会議は毎回、朝7時から渋谷のエクセル東急ホテル最上階の25Fフレンチレストラン「ア・ビエント」で、東京の全景を眺めながら、バイキングを食べる。
・ウーマンエキサイトのホテルの朝食特集でも眺めの良さで取り上げられている
http://happy.woman.excite.co.jp/garbo/031015/niceview1_1.html
ベンチャーなのに妙にこの日だけは、豪華にやっている。私は自宅が遠いので朝5時起きになるが、この日だけはバシっと目が覚める。先週は忘年会議の打ち合わせも早朝に会議した。
なぜ、この習慣が始まったのかというと、半年くらい前に、この本に私が感銘して、もともと早起きの田口さんらを誘ったからだった。私はこの本を読んでから家庭の事情(長男誕生で時間軸変動)で難しくなるまで、3ヶ月間、毎日朝5時に起きて、7時には会社で仕事を始めていた。この時期、会社の売り上げが著しく伸びた。
モーニングマネジメントに関する本である。著者は、以前紹介した「3分以内に話はまとめなさい―できる人と思われるために」と同じ弁護士。毎朝6時に起きて10時までに大半の仕事を終えてしまうのだという。早起き論を中心に56の、仕事の能率を高めるアドバイスが数ページ読みきりで続いていく。
「駆使して頼るなコンピュータ」「最高の情報ツールは人間である」「朝の礼状書きで人脈の形成に努める」「ファックスの意外な効用」という見出しが続く著者なので、ITの先端的な活用の話はこの本には期待してはいけない。ただ、逆にこういうアナログなノウハウと言うのを久々に聞くと、自分がITのツールに依存することで、逆にいかに視野を狭めているかということに気づかされる。
全体的には、新入社員に向けた叩き上げ社長の朝礼の訓話集みたいな本である。朝早く起きて、時間を自己管理して人の何倍も働きなさいということ。「わかっちゃいるけど、なかなかねえ」という気がしないでもないのだが、著者の文章は口うるささの裏に、人間的な温かみを感じる。素直に私は受け入れられた。
つまるところ、この本の価値はタイトルにある。早起きして10時までに通常の仕事を片付ければ効率は確実に上がるものだろう。それを実現するには、ただ5時に起きれば良い。特別な練習やツールも不要なわけだ。
個人的に3ヶ月5時起き7時出社を継続して感じたメリットは、
・1日が長くなる
・メールが終業時刻までにもう一巡できる
・営業上、先手を打つことができる
・嫌なこと、やりたくないことを朝は片付けやすい
・夜と比べて理性で意思決定を行える
・健康的
だった。
評価:★☆☆☆☆
最後に、睡眠、起床時間についての研究やユニークな情報を集めてみた。
参考URL:
・「睡眠学習」
http://www.maruhachi.com/zatugaku/zatu_19.html
「エリオットという心理学者は、次の15の言葉(関係のない言葉であるが、無意味の綴りではない)を眠っている人たちのグループに聞かせた。事前に本当に眠っていることを脳波で確かめておいた。【 Boy, egg, say, art, run, not, sir, leg, bag, row, ice, out, age, box, eat 】翌日、これらの言葉を、睡眠中に聞かなかったグループと聞いたグループの両方に記憶させるテストを行った。聞いたグループの方が、聞かなかったグループより83%も早くこれらの言葉を覚えたという結果が見られた」
・予備軍必見!社会人学生平均睡眠時間の実態 やっぱりハード?睡眠時間調査
社会人学生による社会人学生睡眠時間調査
http://allabout.co.jp/study/adultedu/closeup/CU20030429/「一般の社会人の平日の平均睡眠時間は7.12時間※となり、社会人学生の睡眠時間はおよそ2時間少ないことが分かる」
・動物の睡眠時間
http://www.sirasaki.co.jp/makura-ninngennkougaku/doubutu-suiminjikan.html
いろいろな動物の睡眠時間比較。トップは20時間眠るフタツユビナマケモノ(オオナマケモノ)、短眠なのは2時間しか寝ないノロジカ、ウマ。一般に草食動物の睡眠時間は短く、肉食動物の睡眠時間は長い。睡眠が生存に不利益なある種の動物はほとんど睡眠をしないとの報告がある。
・四半世紀でみるビジネスマン・OLの生活時間調査
短縮化傾向の『朝刊を読む時間』と『睡眠時間』
http://www.citizen.co.jp/release/99/99hajime.htm
25年に渡る比較調査。睡眠時間『5時間以下』が激増。今も昔も、理想の朝食時間は20分。理想の通勤時間は、今も昔も30分。
・列車内での快適な睡眠確保に関する研究
http://www.riss.org/research/r_04.html
新幹線での実験。まくらを使った被験者は2倍眠れて、降りてからの生産性が向上した。
・インターネット利用が他の生活時間に及ぼす影響
http://www.soumu.go.jp/iicp/pdf/200306_4.pdf
「睡眠時間に関しては職業の影響力が圧倒的に強く(無職、学生、専業主婦が長く、有職者が短い)、以下、学歴(低学歴の方が長い)、年齢(高齢者ほど長い)、年収(低年収ほど長い)の影響が強いが、「インターネット自宅利用の有無」の影響力は小さかった。」
・若い人ほど、休日は「睡眠曜日」、日常の疲れが顕著に出ている30代?!
http://www.tochigibank.co.jp/f801/timeis/03.html
若い人たちほど、休日には寝だめをしてウィークデイに備えているということが言える。
・日本睡眠学会
http://www.ashitech.ac.jp/jssr/睡眠に関する基礎知識
・睡眠学術誌Sleep(英語)
http://www.journalsleep.org/
海外の睡眠研究の論文がPDFで読める。
・貴方の潜在能力を引き出す『脳波学習機』の決定版 !!
ゴーグルと本体が一体化!!さらに使いやすくなりました。
http://store.yahoo.co.jp/royal3000/473.html
これいい!(笑)
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Posted by daiya at 2003年12月13日 23:59 | TrackBack
朝の時間は有効に使うべし、共感します。
友人とモーニング、食べに行くことにしました。
忘年会議楽しませていただきました。
すいません、トラックバックをつけたら文字化けしてしまいまいました。。。削除してください。
Posted by: kazu at 2003年12月20日 23:28