2003年12月06日
心の動きが手にとるようにわかるNLP理論
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Neuro Linguistic Programming(神経言語プログラミング)の本。人間を幾つかの理論で、タイプに分けて、コミュニケーションや交渉の対応策を探る。
例えば、人間には、
VAK代表システム(五感のこと):
Visulal 聴覚
Auditory 聴覚
Kinesthetic 体感覚(味覚、嗅覚、触覚)
の3タイプがいる、という。
ビジュアル重視な人は出来事をまず絵や画像としてとらえ、話すときには目の前に何かがあるかのような表現で話す。聴覚重視の人は、頭を傾け耳に触れて音を聴くように話す、体感覚派の人は、胸に手を当てて体と会話するように話す。相手がどの代表システムを重視しているタイプ化を、使う言葉や態度から推測し(カリブレーション)、同じような表現をすると意思疎通がうまくすすむ、というのが主なNLPの考え方である。
また、質問によって、相手が8種類ある成果や目的(アウトカム)の種類のうち、どれを重視するかで、以下のような分類アプローチを行ったり、
タイプ名(重視すること)
目的型(〜へ向かって)
回避型(〜しないように)
内的型(自分に焦点)
外的型(他人に焦点)
経過型(手順・方法)
結果型(到達視点)
大枠型(詳細よりも概観)
詳細型(細かく理解)
能動型(積極的)
受動型(受身的)
時間軸のどれを重視するか、によって、
未来型、現在型、過去型
のように分類してみたりする。
人間をパターンに分類して対応策を考えるというのは、面接作業や営業など、毎日のように新しい人と会う仕事では、ある程度必要な、思考のような気がする。NLPで一番、面白かったのは、相手がどのタイプかを読み取る方法論である。
「NLPでは、右上が「未来を作る位置だといわれています(左右が逆の人もいます)。プレゼンや企画提案の時、相手の視線をそこに誘導して、「もしもできたらどんな感じですか?」と問いかけてみましょう。ラポールが十分にとれていれば、相手の意識を未来に向けることができます」
相手が、どちらの方向に目を向けて話しているかで、
右上:未来のこと、つくりごとをイメージしている
右下:体感覚を感じている、感覚を再現している
左上:記憶されたイメージを思い出している
左下:自分と会話している
のように判断できるという。
確かに私自身が、過去と未来を考えるときには、それぞれ左下と右上に目がいきがちなので、なるほどね、と参考になった。
評価:★☆☆☆☆
■未来は右上という発想のブラウザー
なぜ方向と時間軸が結びついているのかは以前非言語コミュニケーションの本で読んだ。
英語も日本語も文字は左から右へ書く。だから、左に過去、右が未来なのだ。そして人間の体の上部に、アタマがあるので、良いこと、重要なこと、理知的なことは上に表現されやすいそうだ。「より上の地位へ上がる」だとか「地に落ちる」とか「上からの指示」といった表現は世界中に共通して、あるらしい。
経営者のよく使う「右肩上がりの成長」も、未来は右上にあるべきことを意味している。成長率を表すグラフも大抵は右上へ向かって伸びて行くグラフを書く。逆に作るとわかりにくくなる。
Browse3Dというユニークなブラウザーがある。このブラウザーは立方体の内側の各面にWebを表示する。
・Browse3D
http://www.browse3d.com/
・分かりやすいデモムービー
http://www.browse3d.com/downloads/Browse3Dhigh.wmv
正面に今見ているWebページを表示し、左右にも別のWebページを表示する。向かって左側には直前にみていたページ(履歴)が表示され、右側には今見ている正面のページからリンクされている「次に見るページ」候補がサムネイル表示される。これなど、まさに未来=右の理論を実装していると言えそうだ。
立方体の状態をブックマークとして保存することができるので、関連するページのセットを一度に上下左右のエリアに呼び出し表示させることができるて便利である。似たようなアプリとして2CEがある。
・2CE
http://www.2ce.com/
参考URL:
人をタイプで分類と言うと、
・ネットピープル分類学 その傾向と対策
http://namazu.org/~satoru/pub/handout/shibuyapm4/
ネット業界の問題人物系を分類。いますねいますね。ってオマエも該当するだろというツッコミはなしで。。。
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Posted by daiya at 2003年12月06日 23:59 | TrackBack
>英語も日本語も文字は左から右へ書く。だから、左に過去、右が未来なのだ。
日本語は本来縦書きで右から左ですよね。
文字の書き方と時間軸を結び付けるのはとんでもなく強引な気がします。