2003年10月11日
議論を視覚化する会議支援技術「コラジェクタ」
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感動した。これは素晴らしいツールだ。
今日はNTTICCのパネルディスカッションにパネリストとして参加した。5人のパネリストの普通のディスカッションではなく、コラジェクタ(コラボレーション+プロジェクタ」というツールが会議の支援に使われた。
これは、熟練した担当者が、リアルタイムに会議の内容をパワーポイントの概念図として編集しながら、大画面プロジェクタへ投影するもの。拡散しがちな議論内容も、プロジェクターに投影されるビジュアルによって、参加者、発言者の頭の中で、収束の方向へ向かっていく。そして、会議が終了したときにはきちっとしたアウトプットがでる。今回のセミナーでも希望者にはメールで3時間の議論を視覚化したパワーポイントファイルが渡されるとのこと。
一応、ノウハウがあるらしく、慶応大学丸の内シティキャンパスでは、コラジェクタの講座もあるようだ。
・コラジェクタによるコンセプトワーク能力開発
http://www.ciec.or.jp/event/2002/papers/pdf/E0120.pdf
・コラジェクタ実践
http://www.keiomcc.com/colla0305/
無論、これを行う担当者には、コラジェクタの情報ビジュアライズのノウハウだけでなく、会議内容について通訳程度の予備知識は必要だろう。今日のセミナーを担当してくださった方は何年も経験がある頭の回転の速い人だったから、うまくいった面もあるのかもしれないが、会議イベントの付加価値として、参加者も楽しかったはず。討論イベントや重要な会議の主催者は人件費一人の予算で、これだけの効果があるのなら、コラジェクタ、検討の余地がある。
会議ノウハウでは、発言はせず、会話を促進させる役割(ファシリテータ)を一人おけというインタラクティブメソッドなどがあるが、コラジェクタの方が生産性は高いかもしれないと思った。
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Posted by daiya at 2003年10月11日 23:56 | TrackBack
「コラジェクタ」と同様な発想で、橋本さんがblogで書かれた「デスクトップ発想支援ツール」とプロジェクタを組み合わせると、アイデア全体を見通すことが楽になりそうですね。全体を見るために画面をスクロールさせなくて済む、というのは効果が高いように思います。
でもPCの出力とプロジェクタが高解像度じゃないと(全体が見通せて、かつ書かれている文字が読めないと)、あまり役に立たないか...
Posted by: mori at 2003年10月15日 19:36橋本です。
私はアイデア出しや会議メモに大きなプロジェクトペーパーというノート紙を使ったりするのですが、紙の大きさってアイデアの出る量と比例するような気がしています。
同じようにブレインストーミングに使うPCのスクリーンも解像度の高さ=画面の広さだから、こういうときには重要なのかもしれないですね。横1600くらいあると生産性高そうな気がしました。
今回のICCイベントでは横1024だった気がします。
(メールアドレスがエアネットの方ですか。。。私も実は古くからのエアネットユーザです。)