2003年09月28日
ソフトウェアの未来
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米国ソフトウェア業界のエキスパートたち31人による未来予想集。専門家たちがそれぞれに今後の技術動向を予測した2000年刊行の書籍。3年が経過して、今改めて読み返してみると、大枠として外れたんじゃないか?と思う予想もあれば、ズバリ的中の慧眼もある。散文的で翻訳もこなれていない感はあるものの、いまだに予言の本としては、読む価値があると感じた。
そもそもこんな目次だから内容が気になるでしょう?
・目次
eビジネス・ソフトウェア
次は群知能だ
効果的なデータ処理のために
ゼロ・レイテンシに対するアプローチ―処理効率が不十分な場合
XMLなんて大したことない?
オープンソース―パンドラの箱が開く
インターフェイスがすべて
プロキシ・サーバ―インターネットが次に育つ場所
標準、スウォーム、相乗効果
ユビキタス・コンピューティング〔ほか〕
31人のうちの1人Bruce "Tog" Tognazzini氏は、Apple Human Interface Groupの創設者でインタフェースの著名研究者。彼が自分のサイトAskTogでも紹介しているUrbanPixelは今でも、興味深いと思った。
・AskTog: Urbanpixel?Visible Navigation for the Web
http://www.asktog.com/columns/040Urbanpixel.html
・UrbanPixel.com
http://www.urbanpixel.com/
INFINITELY-TILED BROWSERというブラウズインタフェースでWebショップをナビゲートする。タテ、ヨコ、タタミ一畳分くらいの広さのWebページがあるとして、その上をブラウザーの枠がすべっていく感じ。拡大縮小もできる。ユーザは自分のアバターをドラッグすることで、広い店舗内を移動する。他のお客さんや販売員のアバターも可視化され、情報交換を行うことができる。
ページという単位でのブラウズではなく、広大な面積の情報マップの上を、他のユーザと共に体験しながら移動し、ショッピングを楽しめる、らしい。今のブラウザって横スクロール機能が事実上死んでいるし、ブラウザ表示のサイズの枠に収まりすぎていて、制約が多いなあと思っていた。マウスだって本当はもっと複雑でスムーズな動きができるのに直線的な動きになってしまっていると思う。これは実装が軽くて使いやすければ、Webブラウズの拡張系として期待できそうな気がする。
(単なる仮想デスクトップなのではないか?という突っ込み入りそうですが、ちょっと違うみたいですよ)。
評価:★★☆☆☆
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Posted by daiya at 2003年09月28日 23:55