2013年6月アーカイブ
オーディオブックで聴く古典。
辛亥革命の頃の中国の農村に住む阿Qという名の(阿は愛称、Qくん、Qちゃんの意)ダメ男の伝記。
阿Qは姓名も原籍も少々あいまいで、貧しく、家もなく、女とも縁がない。無知蒙昧な男であるがプライドだけは高くて、独自の「精神の勝利法」を確立している。村人に罵られ殴られても、俺は長者の本家の出だと嘘を言ったり、「てめえ達は、やっぱり相手にならねえ」というばかりで、負けは認めない。独自のロジックで自分の勝ちだと言い張る。
村の金持ちの家に雇われていながら、主人の気に入っている女中に手を出して追い出され、路頭に迷う阿Q。そんな中で革命の波が村にもやってきて阿Qは革命の意味もわからないまま、革命党に加わろうとするが、逆に金持ちの家の襲撃事件の疑いをかけられて逮捕され、ろくな弁明もできないまま銃殺されてしまう。
なんとも情けない阿Qの一生。日本留学中の魯迅が、当時の中国人の精神性を風刺した作品。
阿Qの情けなさは現代日本社会に生きている自分の中にも共通するものを感じる。理不尽に負けを認めない精神の勝利法は、客観的に見たら愚かなのだが、世の中の荒波を生きるうえでは必要な心構えなんじゃないだろうか。「俺はまだ本気出してないだけ」的に。
このアプリのコンセプトには驚いた。ヘッドフォン、イヤホンの左右で別の楽曲を鳴らすことができるアプリ。
「お友達やガールフレンドとヘッドフォンで違う曲を聴きませんか。
列車や飛行機やバスの中で聴いてみませんか?
ヘッドフォンで何かを聴いていたら、ガールフレンドに私にも聴かせてと言われたら?
このアプリはそんな問題のソリューションです。
イヤフォンを一つあげて、あなたのお気に入りの曲を晴らしいグラフィックス付きの2台の革新的なミュージックプレーヤーで別々に聴いてください。iphoneやipod Touchの先を行ってください!」
この発想なかった。
ガールフレンドとは同じ曲を聴くのが筋だと思うのだが、このアプリの発想は違っていて、イヤホンの左右をひとつずつシェアして、別の楽曲を聴きましょうというスタイルだった。
上下にプレイヤーがふたつあるので、それぞれで楽曲を選んで再生する。
いかにもフランス人らしい哲学的な前衛マンガ。
ある日、住民登録所で「名字も名前も神です。一般には神と短く呼ばれています」と答える人物が現れる。さまざまな取り調べや尋問にあっても神であることは疑いないことが判明して世界は騒然とする。そして群衆は巨大な裁判所を立てて、神の責任を問う「永遠の裁判」が開く。神の責任とは何か。神の能力とは何か。あらゆる職業の人々がディスカッションをする。
神は世界を創造した後、すぐに舞台裏に引っこんで、自分が発明した因果律に支配された世界の出来事を観察している存在だという見方が弁護側のスーパーの従業員から提示される。しかし、そんなことは許されない放任であって有罪ではないかと原告団は返す。終わらない議論。神は裁判官をじっとみつめて、全知であるとはどういうことかをたとえ話で説くと、裁判官は無言で退場する。神をめぐる議論をメタ視点から俯瞰する。
裁判後にはメディアによって顔写真が広められてアイドル化する神。ゴッドランドというテーマーパークができて、天国や地獄のアトラクションにキャラクターグッズ。本や映画、テレビでも神は大人気のタレントであり、コンテンツになる。神様降臨という大儲けのチャンスに誰もが群がる。現代における神を風刺している。古今東西の哲学や小説などから多数の引用や言葉遊びが仕掛けられており、読む側の教養が求められる。
ノートは50種類以上を試してブログで紹介しているが、この10年間での結論的には「ミドリ MDノート
単行本のようなノート ミドリ MDノート A5 方眼
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/05/md-a5.html
私は表紙のパラフィン紙が好きなので、これをずっとつけたまま愛用してきたが、使っているうちにボロボロになってしまう。真っ白な表紙だから、カバンの中ですれたりして汚れてしまうのが、このノートの唯一の難点だった。
カバーをつければいいのだが、手触りが好きで、なかなか、カバー装着に至らなかったが、3年目だから、そろそろ気分を変えるのもいいかなと思って、透明ビニールカバーを購入。手触りという点ではビニールなのであまりよろしくはないものの、慣れてしまえばすべらなくてよい、ペンホルダーがついていて便利という長所も気に入った。
ホルダーには先日買ったクロスのローラーボールを差し込んでいる。紙との相性もばっちり。
絶妙の書き心地 クロス CROSS CLICK クリック ローラーボール
http://www.ringolab.com/note/daiya/2013/06/-cross-click.html
林真理子の自伝的な人生論。高望みで人生は変わる?。
「人は自覚的に「上」を目指していないと、「たまたま」とか「のんびり」では、より充足感のある人生を生きていくことはできないのです。」「いま「低め安定」の人々がいくらなんでも多すぎるのではないでしょうか。」「一生ユニクロと松屋でオッケーじゃん」?。
林真理子という作家は、最初から華々しくマスメディアにデビューしたのかと思っていたが、そうでもないらしく「電気コタツで泣いたどん底時代」のことから始まっている。就職活動では40社以上から不採用通知をもらい、貧乏なアルバイト生活から社会人生活を開始。悶々とする中で、貯金14万円のうち12万円を投資して宣伝会議のコピーライター養成講座に通い、文才を見出される。
「どん底時代をどういう心持ちで耐え抜いたかというと、「いまに見てろよ」っていうような不屈の精神ではないんです。「おかしいなあ....私、こんなんじゃないはずなんだけど」という「???」の思いでした。」
有名になりたい!作家になりたい!という気持ちを大切にして、小さな成功体験をばねにアグレッシブに前進をし続けた。そして才能は開花した。時代の追い風もあって、林真理子は時代の寵児となって華々しい活躍をするようになる。
素直にいいなあと思った。共感した。これでうまくいく人生は幸福だ。
不況が長く続いたせいか、どうも世の中の人たちがおとなしくなって謙虚になって、「有名になりたい!作家になりたい!」という動機はダメ、「社長になりたい!政治家になりたい!金持ちになりたい!」という野心むき出しの人生は正しくない的な風潮になっているが、ではそうじゃないやり方でみんな幸福をつかめているかというとそうでもないわけで。
野心家タイプは野心むき出しで生きるのももちろんありだよと力強く押してくれる内容だった。
おそらくこういう生き方でうまくいく野心家タイプと言うのは、
「野心には飢餓感という副作用がありますから、野心など持たず、ヒリヒリするような気持ちを味わうこともない、低め安定のまま穏やかな日々を過ごせるほうがいいと考える人もいるでしょう。実際、私は心が穏やかな時があまりない人間です。ひとつ何かを手に入れると、もっと幸福になりたいから、必ずまた別の何かが欲しくなる。」
というメンタリティの人なのだろうな。
ソーシャルネットワーク的な要素のあるWebサービスが増えている。プロフィール用の顔写真が必要になるが、本気で使うかわからないお試し中のサービスに、顔写真を使うのもどうかと思って、似顔絵作成ツールを探していた。
このアプリは自分で作ると質問で答えてつくるの2パターンが選べて後者だと顔を自分でデザインする必要がない。質問に答えるだけで、似顔絵のイラストが生成される。
属性 女・男・どちらでもない
顔の形は たまご型、丸型、逆三角形型、ベース型
紙の長さ ロング、セミロング、ショート
どんなヘアスタイル パーマ、くせ毛、ストレート
前髪の長さは 長い、短い、ぱっつん
髪の色は 明るい、暗い、ワンダフルな色!
目の形は 二重、一重、キレ目
メイクはしてる?
鼻の形は 高い、低い、普通
メガネはかけてる? かけてる かけてない
今の気分は
などの質問に答えていくと、似顔絵が生成される。結果はうーん、まあ、そんなに似ていないけどジャンルとしては会ってるかなあというレベルのものができあがってくる。個人を特定されないくらいに似ているアバターが欲しいわけだから、これくらいでちょうどいいのだ。
4月にデジタルハリウッドがお茶の水に移転したので、丸善によくいくようになった。丸善と言うと文房具コーナーも充実と言うことで、丸善ブランドのこんなメモを発見。
夏目漱石が使っていた原稿用紙を再現した「丸善の原稿用紙~萬年筆物語~ 」を卓上メモサイズに縮小したメモ帳。こんなに小さいのに1枚200字が書けるようになっている。上部に2頭の龍が向き合っているデザインがあってこれがなにを意味しているのか気になる。丸善の高級万年筆にも入っている龍らしい。
200字詰め原稿用意。文字の升目はかなり小さいが、びっしりと文字を埋めると、立派なコンテンツのイメージになる。メモだからと言って使い終わっても捨てられない感じ。
文字数的にはツイッターのつぶやきやフェイスブックの投稿のような短文の作文にも使えると思った。
メモ罫線を無視して普通にメモ帳に使うというのもありか。
このアプリはアナログ時計の画面上を指でぐるっとなぞると、針を回すように、タイマーを感覚的に設定できる。ファシリテーターとして前を向いて参加者に話しながらも、手元では次のセッションのためのタイマーを設定するというような現場では、アナログで指ぐるっで再設定できるこのアプリは重宝するのだ。
時間=青、分=赤、秒=緑
デジタルで分秒数設定もできるが、5分10分15分のように区切りのよい時間はプリセットメニューから選ぶこともできる。画面の明るさ調整ができるのも現場ではありがたい。
アラームの音が豊富に用意されている。ビープ音、教会の音、パトカーの音、花火、チャイム、子供の笑い声などたくさんあるので飽きない。わざとヘンな音をしかけておいて、みんなを笑わせることもできる。
ものすごく地味なアプリなのだが、オフィシャルなのでJR東日本の利用者は一家に一台か。
JR東日本管内の在来線及び各新幹線の運転見合わせや遅れなどの情報を教えてくれるアプリ。
機能はシンプル
○運行情報のプッシュ通知
ご希望の路線の運行情報をプッシュ通知でお知らせします。路線、曜日、時間などをご希望に合わせて設定することができます。
○最新の運行情報を表示
最新の運行情報を一覧で確認できます。普段よくご利用する路線をMy路線として設定することで、必要な情報をより早く簡単に確認することができます。
しかない。
かなり地味なアプリなのだが、重要なのはJR東日本のオフィシャル情報であるということ。新幹線を含んでいること。災害時などに参考になりそうなこと。とりあえず利用者は入れておくべきかと思う。
もうちょっと面白い機能を盛り込んでもいいのではないかと思うが、JR。
撮影した写真にレーダーチャートをつけるオモシロアプリ。SNSへの投稿でネタにできそう。いじめにも使えそうだけど...。
外食だったら 綜合、味、サービス、ヘルシー、ボリューム、価格
人だったら 容姿、性格、体型、年収、学歴、貯金
ゲームだったら キャラクター、オリジナリティ、熱中度、ビジュアル、音楽
アプリだったら 総合、楽しさ、新しさ、便利さ、見た目、価格
などあらかじめジャンル別に軸となるキーワードが設定されているから使いやすい。レーダーチャート上でいくつ星をつけるかをタップするだけで、簡単にチャートを作成できてしまう。
ブログを書く際の紹介画像としてもよさそう。
このアプリを使ってワークショップをやってみたい。参加者は町に出て気になるスポットを撮影して、レーダーチャートをつけて投稿する。観光スポット用のチャートでよいかも。集まった画像を印刷して、巨大なレーダーチャートマップの上に配置してまちづくりのディスカッションをする、とか。
写真を修整してSNSへ送るためのiPhoneアプリ。
使い勝手の良さが際立っている。よく使いそう。
写真の撮影シーン別に一発で補正するためのフィルターが準備されている。
・人物(美白・くすみ除去・照明)
・料理・食事(照明・鮮度・色温度)
・風景・景色・花(照明・鮮やかさ・細やかさ)
・夕焼け(色味・鮮やかさ)
の4種類。撮影対象で選べばいいので簡単だ。
フィルター効果の精度が高いのは、簡単でありながらも、ちゃんと写真の内容でを個別に調整するから。料理写真であれば、ユーザーに写真の中で1番白い部分をタップさせている。これで色合いが最適化される。なんでもかんでも同じフィルターをかけるわけではないのがポイントが高い。
簡易的なぼかし機能があり、一眼レフのようにピントを合わせて周りをぼかす処理ができる。
・ロルバーン ポケット付きメモ(ミクロ)
小さい。48ミリ×65ミリしかない。
Rollbahnの ポケット付きメモ 。大きなサイズとまったく同じようなゴムバンドまで再現されている。そしてロルバーンにおなじみのビニールポケットも5枚ついているのは感激した。ネタとしてここまで作りこむとは。さすがに小さすぎて、普通のメモとしては難しいのだが、ぶらさげるためのわっかがついているので、カバンにぶらさげておいて、いざというときさっとメモするという用途向きか。半分はアクセサリということだろう。
このロルバーンというブランドはモレスキンに似たノートを出していて気になっていたが、意外に浸透しているらしい。まとめサイトがあった。
意外と使っている人を見かける、こだわりのノート『Rollbahn(ロルバーン)』 - NAVER まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136200366442045301
ちなみに一緒に写っているのは、ステッドラーの油性ボールペンの新商品。コーヒーカラーブラウンというカラーリングが気になって購入。使い勝手はステッドラー的には普通のボールペン。シックで上品な色合いが気に入った。
先日、鎌倉の世界遺産登録の失敗という大きなニュースがあった。同時に申請した富士山は合格したが、その陰で鎌倉はなんと4段階中最低の評価で世界遺産としての価値が、まったくなしと相手にされなかった。世界の鎌倉にはなれなかった。烙印を押された感じである。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sekaiisan/documents/bunkacho.pdf
私は隣の市に住んでいるので鎌倉もよく行くのだが、世界遺産不合格問題は、地元の人間にとって驚きだった。鎌倉は人気の観光スポットだから、間違いなく登録されると皆が思っていた。しかし、実際には登録テーマの「武家の古都」としての遺跡や史料がほとんど残っておらず、世界遺産の要件にははるかに遠かった。
だが登録に失敗しても鎌倉の人気はまったく衰えていない。休日の江ノ電には長蛇の列ができるし、小町通りも大仏の前も人が多すぎて歩きにくいくらいだ。狭い場所にたくさんの観光客が訪れているので、世界遺産認定されて、これ以上の来訪が増えたら、受け入れキャパシティを超えてしまうことは明らかだ。地元の世界遺産登録への熱がとても低かったのは、無理に世界遺産に登録する必要はないと考える人が多かったからだと思う。
再申請への動きはゆっくり気長に続ければいい。世界基準に前向きなのはいいことだ。遺跡や文化財の保存にもプラスだろう。だがすぐ合格しなくていい。そもそも日本国内でも申請準備の地域が鎌倉以外にもたくさんある。世界遺産登録の待ち行列、毎年1つずつ認可されても40年以上かかるらしい。鎌倉が不合格のほとぼりが冷めてから、コンセプトを見直して、また通すまでにはどうやっても、長い時間はかかる。
で、私は世界遺産に鎌倉はずーっと登録されない方が良いと思う。永遠に申請中にすればいいと思う。特許申請中みたいなものだ。十分に効力はある。鎌倉は「永遠のベータ」でいいんじゃないと思う論だ。もちろん観光人気が衰えてきたら、本気でねらうわけだが、今のところ、鎌倉は元気であり、世界遺産ネタでテコ入れ救済をする対象ではない。今後も世界遺産なんかいらない街であり続けてほしい。
で、この鎌倉本には鎌倉の楽しさがいっぱい載っている。
この本に出ていないところで私のおすすめはここだな。
http://tabelog.com/kanagawa/A1404/A140402/14000248/
ゴルフボール大の白玉が絶品の鎌倉の甘味処 雲母きらら。私の白玉史上間違いなく最美味。ゆでたばかりの暖かい白玉のもちもちに感動。花や器でも楽しませる。漬物?とおもった付け合わせがまたよくあう。もはやアートだ、ここ素晴らしい。食後に昆布茶。行列店だが今日は一組待ちで入れた。銭洗弁天近く。ー 場所: 茶房 雲母
ソーシャルメディアに投稿するときに、写真にコメントを埋め込んでしまいたいというニーズが最近、個人的に高まっている。写真を投稿すると、一緒につけていた説明の文脈から切り離されて広がっていってしまうことが多いから。
このiPhoneアプリは単機能で、テンプレートは一種類しかないが、単純であるがゆえに、案外使うかも。このドラクエ的なフレームがいいかんじ。ソーシャルメディアに投稿するときにやわらかい印象がでる。
特徴としては写真をみながら、囲みにテキストを入力していくことができる。
フェイスブックやツイッター、メールへの画像投稿ができる。
男性向けHanakoってあるのか。初めて知ったがカレー特集が気になって衝動買い。なかなか面白い。東京と大阪のカレーの名店リストがあるのですが、あれ?結構世代交代している?私が知っている老舗的な店が抜けていて、時代が変わってきたのかなと感じました。新しい店を発見できてよかった。
この雑誌には出てなかったですが3つほど私のおすすめのカレー店を書こう。
まず東京駅。最近、KITTEが完成して東京駅から国際フォーラムまで地下でつながりました。その経路上にあるTOKIA地下にインデアンカレーがあります。国際フォーラムへいく用事があると必ず食べています。
インデアンカレー
http://www.indiancurry.jp/
そして鎌倉の七里ヶ浜。珊瑚礁の本店は海を見ながらハワイ風なカレーを味わえます。週末はとても混んでいますが、雰囲気とあわせて満点。
レストラン珊瑚礁 本店
http://www.sangosho.net/honten.html
最後は、いわゆる「帝国ホテルのカレー」。この名前、缶詰でもあったような気がしますが、いわゆる「帝国ホテルのカレー」はパークサイドダイナーでメニューにあります。この前食べてきましたが、本格的な由緒ある英国式カレーで、味も別格でした。
・パークサイドダイナー
http://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/restaurant/9
先日、外出先でWord文書を修正しなければならない状況になった。iPhoneでどうにかしなければならないのだが、昔からずっと気になっていたアップル純正の高額アプリ(購入価格850円)のPagesを、内心ウキウキしながら購入してみた。仕事だからしょうがないよね、みたいな言い訳。しょうがない、しょうがない。
私はWindows派なので詳しくないが、要するにPagesはMacOS版のWordであり、これはそのiPhone版である。
アップル - iWork - Pages - 美しい文書を簡単に。
http://www.apple.com/jp/iwork/pages/
まず既存の文書はiCloud、iTunesもしくはWebdav経由でファイルを開くことができる。私はiCloudを使わないし、iTunesで文書ファイルを同期させていないし、WebDavも設定するのが面倒なので、どちらも使っていない。もうひとつの方法として、他のアプリからファイルを渡すというやり方がある。私の場合は常にDropboxからPagesにファイルを送っている。
各種テンプレートを利用して、グラフや表も満載のリッチな文書をiPhoneだけで新規作成することができる。私の業務では、Wordのチェックとちょっとした修正しか使う機会がなさどうだが、これが一本インストールされていると、精神的に楽な気がする。いつでも文書は作れるぞ、という気がして。
Pages '09、Microsoft Word、標準テキストのファイルを読み込むことができる。Pages '09、Microsoft Word、PDF形式でファイルを書き出すことができる。完成したファイルは一発でメール送信もできる。
オーディオブックってよいですね。この作品は、朗読だけでなく、ピアノや効果音が入っていて、雰囲気を盛り上げてくれます。
一本目は芥川龍之介によるパロディ版の桃太郎。有名作家の昔話だろうと安心して幼い子供に聴かせてはいけません。内容はかなりブラックです。
「桃から生れた桃太郎は鬼が島の征伐を思い立った。思い立った訣はなぜかというと、彼はお爺さんやお婆さんのように、山だの川だの畑だのへ仕事に出るのがいやだったせいである。その話を聞いた老人夫婦は内心この腕白ものに愛想をつかしていた時だったから、一刻も早く追い出したさに旗とか太刀とか陣羽織とか、出陣の支度に入用のものは云うなり次第に持たせることにした。のみならず途中の兵糧には、これも桃太郎の註文通り、黍団子さえこしらえてやったのである。」
桃から生まれた桃太郎が、イヌ、サル、キジを従えて、鬼退治をするという表面的なストーリー展開は昔話のままですが、登場人物たちの心理や背景事情が、きれいごとでは済まされないブラックなノリです。
ところであの桃はどこから流れて来たのか?桃太郎の桃の木の由緒を語る最初と最後の格調高い語りはさすが文豪であり、パロディ部分との落差が楽しい。
『ドグラ・マグラ』の夢野久作の短編。「サンデー毎日」1936(昭和11)年3月で発表。
「いらっしゃいまし。お珍らしい雨で御座いますナアどうも......こうもダシヌケに降り出されちゃ敵いません。
いつも御贔屓になりまして......ま......おかけ下さいまし。一服お付けなすって......ハハア。傘をお持ちにならなかった。ヘヘ、どうぞ御ゆっくり......そのうち明るくなりましょう。
どうもコンナにお涼しくなりましてから雷鳴入りの夕立なんて可笑な時候で御座いますなあ。まったく......まだ五時だってえのに電燈を灯つけなくちゃ物が見えねえなんて......店ん中に妖怪でも出そうで......もっとも古本屋なんて商売は、あんまり明るくちゃ工合が悪う御座いますナ。西日が一パイに這入はいるような店だと背皮クロスがミンナ離れちゃいますからね。ヘヘヘ......。」
と、全編が、雨宿りする客に話しかける古本屋の主人のセリフのみで構成されているため、朗読ものにとても向いている内容だった。主人が一方的に客に話しかけるだけで、客の声というものはないので、一人で完結するのだ。ある意味これは落語である。
文字で短編として読んでいたら、10分くらいで読めてしまって、あっさりしすぎていたかもしれない。この朗読は約1時間。長い雨に閉じ込められた閉鎖空間の舞台での語りは、朗読のほうがムードがでてくる。
効果音もよくできていて雨音とそれが途切れるときのムードの切りかわりが印象的だった。
写真を撮影して、ラッパーを選び、○○に捧ぐ○○というフレーズを入力すると、キャラクターが踊るラップの動画が自動生成される。たとえば江の島で写真を撮影して、生しらすがうまいぜというフレーズを入力するとこんなかんじのができた。
江ノ島に捧ぐ 生しらすがうまいぜRap! feat.FPM
江ノ島ソウヨウカモンなうかり鬼スゴイ
江ノ島カモンなうらりるれろんガチスゴイ
わが町藤沢賢い黄色い
いくぜムチャ トリプルエックス
オレの本音に驚くな
生しらすがうまいぜ生しらすがうまいぜ
江ノ島雲の上の存在ひーろーだね
この歌詞のうち、藤沢という地名は写真の位置情報がら抽出されたものである。
崎陽軒の特性シウマイではこんなのができた。サキヨウケンと読み上げている?惜しい。
崎陽軒のシウマイカモンわけあいしてる
崎陽軒のシウマイダロ夢見抱きしめて
崎陽軒のシウマイイエーあえキミだけさ
レペゼンだ大地背負うやかましい
トリプルエックスでビビッド
愛の想いイマ爆発
特製だぜ特製特製だぜ特製
崎陽軒のシウマイ私はあなたのもの
・僕らの時代のライフデザイン 自分でつくる自由でしなやかな働き方・暮らし方
これからはライフ(生活、人生)をデザインする強い意志を持つことが重要なのだと思う。これまでの一般的な日本人のマジョリティは、道から外れないこと、道を選ぶことをよしとしてきた。生き方は既存のコースから選ぶものだったと思う。だから、ライフコース("オフコース"という往年のバンド名もそういう「コースを外れる」ことなんだよね)という言葉はあっても、ライフデザインという言葉がなかった。
組織や常識にとらわれず自由な生き方をする人は、日本の社会では残念ながらまだまだ怪しくみられてしまう。生き生きとしているのはわかる。しかし、それで十分に稼げるのか、安定するのか、未来はあるのか?旧式にとらわれた人たちは疑問に思う。異なる価値体系にいる者同士で、反駁してもあんまり意味はないから、著者のような実践者たちが、「やって魅せる」しかないのだろう。この本は実践ライフデザイナーたちの生き方カタログになっている。
デザインするよりテンプレートを使った方が楽でコストが少ない。だからみんなレールの上を走れるように車輪の幅をあわせてきた。でも道なき道をあるいていくのもいいじゃないか。とりあえず飢えて死なない程度には国が豊かになったことだしと、この本を読んで思った。
ライフデザイナーたちは面白いことをしている人たちでもある。自由に生きている人がかっこいいのではなくて、何か生産的で有意義なことをやっている人がかっこいいのだ。フリーやノマドというのは、ただそれだけだと、社会的信用はないし、不安定で、今後もあんまり良いことがないのではないか。有意義なこと×フリーノマドなら生き方としてかっこいい。
尾崎豊は「自由になりたくないか?」と歌ったが、日本は当時も今も国際的にみて、自由がない社会かというと、そんな訳もない。基本的に自由はある。卒業も就職もしなくてもよいが、しなくちゃいけないんじゃないかという先入観にとらわれているだけである。近い将来、マジョリティとマイノリティの逆転の可能性というのがあるかもしれない。もともと終身雇用と年功序列の恩恵をフルに受けていた人の数というのは実はそれほど多いわけではなかったはずなのだし。
クロスブランド初のノック式ジェルインクペンが素晴らしい。
ボールペンの書き心地というのは人それぞれの好みだが、私にとっての最高の書き心地を実現するペンと出会えた。店頭で試し書きしながら、すごいこれ!と思わず声をあげてしまったくらい。
私のボールペンの理想は、力を入れずになめらかにスラスラ書けること。文字を落ち着いてきれいに書くとか書類にサインをするのではなく、思いついたアイデアを書き出したり、会議の内容を速記したりするのが主な目的。ペン先をすっとすべらせるだけで、濃く太いラインが出るのが好き。
2010年に「普段使いのボールペンの研究」という記事を書いたが、いまだにベストはENERGEL EUROの0.7ミリ(青)が最高だと思っていた。このクロスのクリックを使うまでは。もちろんENERGELとクロスでは十倍くらい値段が違うので、使い分けるべきであるが。
普段使いのボールペンの研究。JETSTREAM、ENERGEL EURO、Uni Powertank
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/11/jetstreamenergel-eurouni-power.html
サクラクレパスのクーピーが40周年を迎えた。
クーピーのパッケージデザインでふせんメモ、リングノート、クリヤーフォルダー、メモパッド、ペンケース、ボールペンなどが数量限定で販売されている。クリヤーフォルダーを買った。ノベルティ的なシンプルなものかと思ったら、厚めでフォルダの数が多くて機能的だ。長く使える。
・クーピーデザイン文具
http://www.craypas.com/products/new/coupy40.php
クーピーのカラフルなデザインをみると、子供時代の思い出がすぐによみがえる体質の私は2012年の今頃はiPhoneのケースにクーピーのデザインを使っていたのだなあ。iPhone5にしたのでカバーも変えてしまいましたが。
サクラクレパスiPhone4ケース(クーピーペンシル)
http://www.ringolab.com/note/daiya/2012/03/iphone4.html
5250円以上お買い上げでカワチ93thアニバーサリースケッチブック進呈中♪【カワチアニバーサリ... |
Fotorusは複数の写真を自動レイアウトでコラージュに仕上げるアプリ。コラージュだけでなく、アニメーションGIF作成や、写真の中の写真として被写体を登場させるPicInPic
モードなど多機能派。
よくあるフォトコラージュアプリのひとつだと思って試していたのだが、HDR-Lというフィルターを試して驚いた。凄くインパクトがあるので見てほしい。素材画像はどれも記念写真的な普通の写真だった。もちろんHDR写真ではない。このモードを使うためだけでも、このアプリは面白いと思った。
HDR風の加工フィルターというのはここ数年でありふれてしまって、驚きがないのだが、組写真でHDR風に仕上げるというのは珍しいのではないかと思う。
差し入れやちょっとしたお礼に。こころを伝えるのし付箋。
お菓子とかぷっちんプリンなどに貼って渡すとポイントが高いらしい(誰に?)。
のしなので、自分の名前を書いて使うこともできる。私が買ったのは「粗品」だが、ほかに「お礼」、「ありがとう」、「ごめんね」などのメッセージの付箋がある。
衝動買いしてしまったが、こういう気遣い系の文具は私には向いていないかもしれない。旅行のおみやげだって、個別に配るよりも、勝手にもっていけ的に、箱を放置する方を選ぶ気遣わない性格の私としては、こんな付箋を貼って誰かに差し出すなんて、身震いがしてしまう。「粗品」はまだジョークっぽくて使いやすいかなと思ったわけだが、実際にはまだ一度も使っていない。「ごめんね」とか絶対無理だって。
料理をおいしそうな色合いに加工するアプリはいろいろあるが、写真に店名や料理名なども入れておけると、ソーシャルメディアで人に知らせるにしても、後で自分で確認するにしても便利である。しかもその文字入れがおしゃれなのが、Instafood Pro。
料理写真にあらかじめ用意されたスキンを適用できる。フレッシュな食べ物系、塩&胡椒系、ホットチリペッパー系など、系統を選ぶことで、デザイン的に、いろいろな料理に対応できる。正方形デザインがかっこいい。
FacebookやFourSquareの位置情報を使って正確なレストラン名を特定できる。
5つ星のレイティング情報を写真に入れることもできるので、ブロガーにもよいだろう。
InstafoodはInstaWeatherやInstaPlaceの兄弟アプリである。あのテイストを料理写真でも使いたいという人に特にバッチリ。
実用的にも何年かして振り返った時に店名の情報が入っているというのはすごく便利だと思う。
中毒性が高いパズルアプリを発見。現在レベル20までクリアした。
#1 paid iPad Board Game in Germany (May-2013)
#1 free iPhone App in Brazil (Jun-2013)
#1 free iPhone Game in Spain (Jun-2013)
#1 free iPhone Puzzle Game in France, Portugal and Belgium (Jun-2013)
#2 free iPhone Board Game in US (Jun-2013)
#3 free iPhone Board Game in Japan (Jun-2013)
#1 free iPad Puzzle Game in Brazil, France and Spain (Jun-2013)
ということで、世界各国で、有料無料のゲームアプリとしてランキングトップを達成している。
ランダムに表示される多色のタイルを、同じ色が隣接するようにドラッグする。4つの同色タイルが接触すると消える。ドラッグするたびに新しいタイルがランダムに増えるが、画面から特定の色のタイルを全部消してしまうと、二度とその色のタイルが出現しなくなる。すべての色のタイルを消すとクリアである。決められたドラッグ回数を超えるとゲームオーバー。
とても右脳を使うゲームである。時間制限がないモードもあるので、パネルの複雑な変化をじっくり想像してドラッグして、全色消せると、頭脳で勝った気分になる。慣れてくるとかなりクリアの爽快感が高いゲームである。中毒になる。
色弱用モードが用意されていて優しい。
昔、何冊もデザインの本は読んだ。代表的なレイアウトや黄金比など、能書きはわかっても自分でできるようにはならなかった。センスの良さや、デザインすることが好きでないと、ささっとレイアウトを決めるというのは難しいと思う。
InstaMag-Magzine Collage は雑誌の表紙のように、複数の写真を自動レイアウトするアプリ。レイアウトを選んで、必要枚数の写真を選択するだけで、簡単にレイアウトが決まる。文字も入れることができる。
上の右側はブレインストーミングをしているイベント風景を2枚並べただけなのだけれど、とてもキレイにまとめてくれている。イベントの報告の価値がぐんと高まりそうだ。
ツイッターやフェイスブックも一度に何枚も写真をアップするより、まとめて1枚でアップした方が、他のユーザーにうるさくない。Instamagでつくれば注目してもらえそう。