映画『図書館戦争』
映画『図書館戦争』公式サイト
http://www.toshokan-sensou-movie.com/index.html
図書館戦争を観てきた。ファンタジーと恋愛。気軽なエンタメ映画としてはよかった。のんびりした図書館と激しい戦闘という組み合わせが意表を突いた。続編があれば観るだろうな。実は私は原作は読んでいない。図書館ものだから読まなきゃなと思いながらもずるずるときて映画で内容をようやく把握。
舞台は昭和の後の元号が「正花」となった平行世界の日本。メディア良化法の施行によって表現の自由が制限されている。書籍の検閲が強化されており対象図書の範囲が大きく拡大されている。書店や図書館側は、法に基づいた対抗組織の図書隊に望みを託す。良化特務機関と図書隊は武装を認められており、警察権力は両者の争いには介入しない方針をとっている。表現の自由をめぐる戦争の物語。
作中に出てくる「図書館の自由に関する宣言」は現実の日本図書館協会の綱領だ。この宣言については知っていたが、まさか映画でこんな地味な内容にスポットライトが当たるとは...。
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「図書館の自由に関する宣言」
図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。
第1 図書館は資料収集の自由を有する。
第2 図書館は資料提供の自由を有する。
第3 図書館は利用者の秘密を守る。
第4 図書館はすべての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。
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最後の一文がしびれる。この宣言を起草した人たちは学生運動の闘士みたいな人たちだったのだろうか。この宣言から妄想が広がって戦争につながったのだろうか?
映画のアナザーストーリーがウェブで公開されている。
図書館mini戦争 | Angle Pictures
http://toshokan-mini.anglepic.com/
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