伊藤潤二傑作集(8)
伊藤潤二の漫画は気持ちが悪いのに、何年かに一回無性に読みたくなる中毒性がある。
朝日コミックスから傑作集として短編が集められている8巻目。伊藤潤二作品集は複数の出版社からでているが、これはコミックサイズで文庫サイズよりも大きいのがよいところ。
収録作品は、
超自然転校生
うめく配水管
血玉樹
首吊り気球
あやつり屋敷
肉色の怪
異常接近
土の中
の8編。最初と最後の2つが好きだな。
「超自然転校生」
超自然研究会に入ってきた転校生が「この町にはすごい滝があるんだね」と学校の裏道にあるはずのない滝の話をする。実際に行ってみると昨日までなかった滝が存在している。そして次は不思議な湖を発見したというので行ってみると...。
「土の中」
二十年前中学の卒業記念に校庭に埋めたタイムカプセル。旧友たちが集まって遂に掘り出す日がやってきた。ひとりだけこない生徒がいる。当時、過去のことをうじうじいうので嫌われて村八分にされていた女生徒だ。そういえばこの20年間誰も彼女と会っていないという。
表題作は映像化されている。予告編がYoutubeでみつかった。これがものすごくB級作品っぽくて笑えた。普通に考えて、水道管に人間が引き込まれていくとか、映像化は無理だろう...。
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