映画『ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日』
このブログでは、原作の小説を、「もうすぐ映画化」される作品として7年前に紹介している。その後、製作が二転三転し、結局『グリーン・ディスティニー』『ブロークバックマウンテン』のアン・リーが監督やっと完成、公開となった。
待っただけのことはあって、もうすぐ発表のアカデミー賞を『レ・ミゼラブル』とで二分するのではないかというくらいの名作になった。原作とおなじくらい素晴らしい。
インドで動物園を経営する一家がカナダへ動物たちと引っ越すために貨物船に乗る。船は波にのまれて沈没し、唯一の生存者である少年のパイは、救命ボートに乗り合わせたトラとにらみ合いながら227日間の漂流を始める。
カナダ人の原作に、インド人の俳優が出演して、台湾人の監督が撮った。主人公の少年は3つの宗教を信じている。作中で沈む船は日本船籍。ハリウッド映画なのだが、エキゾチックな感性に彩られていて新しいと思った。主人公と漂流するベンガルトラをはじめとする動物たちや海の映像の美しさは特筆に値する。IMAX3Dで観るのがおすすめ。
どうやってトラを演技させたのだろう?と謎だったが、Webをみたらナルニア国物語のCGを担当した会社が、監督の「あのライオンよりもリアルに」という要望に応えて、ほぼフルCGでリアルなベンガルトラをつくりだしたとのこと。本物にしかみえない。
・ライフ・オブ・パイ / トラと漂流した227日
http://www.foxmovies.jp/lifeofpi/
・原作小説『パイの物語』
http://www.ringolab.com/note/daiya/2006/09/fpfcoee.html
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