今年のPS3のベスト2本『The Unfinished Swan』『風ノ旅ビト』
PS3のネット配信ゲームにはときどき名作がある。『The Unfinished Swan』『風ノ旅ビト』今年のこの2本は絶対おすすめ。どちらのゲームも一切の操作説明がない。ゲームの目的も示されない。だから、何をどうするとどうなるのか、結局何をすればいいのか、ゼロから自分で見つけ出していく。
・The Unfinished Swan
http://www.jp.playstation.com/scej/title/theunfinishedswan/
The Unfinished Swanはなにも識別できない真っ白な画面で始まる。ボタンをおすと墨がまかれることがわかる。そして墨が飛び散ることで、部分的に構造が浮かび上がり、自分が小さな部屋にいることがわかる。まずは墨をもっとまいて部屋の全体像を明らかにしてこの部屋を出ればいいのだなと気がつく。だが部屋を出れば実は広大な真っ白世界が広がっていた。次どうする?という風に、操作方法をつかんだと思うと世界が広がり、次の謎が示される。墨をまく、外へ出るというのは第1章の話に過ぎなくて、後の章でも仕組みはどんどん追加されていく。ネタバレになるからあまり書けないが、圧倒的に美しいゲームだ。
・風ノ旅ビト
http://www.jp.playstation.com/scej/title/kazenotabibito/
もはや伝説の"flOw" "Flower"につづくThat Game Companyの傑作。砂漠の広がる異世界で旅ビトとなって、長いスカーフをはためかせながら風に舞ってシンボルにタッチして世界を解放していく。風にのって高速で滑空する爽快感が最高。音楽も素晴らしい。このメーカーの作品を見ていると、ゲームはお金をかけてリッチにつくればいいってもんじゃないとよくわかる。アイデアとデザインで感動がいくらでも生み出せる余地があるのだなと。
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