『ULTRAMAN』『ヒーローカンパニー』
小学館クリエイティブのヒーローズコミックスより2冊。
あの『ウルトラマン』の続編という位置づけで描かれた正統派後継的漫画。
かつて光の巨人たちが怪獣を一通りやっつけて故郷へ帰り、地球が平和になってから数十年が経過している。元ウルトラマンで科学特捜隊隊員だった早田進はいまや防衛大臣として忙しい。同僚だった井手隊員は科学技術研究所の所長となっている。実は最近怪獣事件がまた発生しているのだが、井手所長は映像に手を加えて国民からその事実を隠ぺいしようとしている。ウルトラマン因子を受け継いだ早田大臣の息子 早田進次郎は子供の頃より自分の異常な身体能力に気がついていた。あるとき異星人に襲われてその能力に目覚める。
ウルトラマン世代に対するサービス精神がたっぷりで、40代以上の読者にとって、かなり楽しめる漫画だ。このウルトラマンは研究所開発の特殊スーツを着ることで超人パワーを得る。巨大化はしない。昔のウルトラマンとは違うが、スペシウム光線は出てくる。ツボはおさえたままリニューアルした感じ。井手所長はゼットン星人と仲が良いらしいのだがなんでなんだ?。2巻が気になる。
・ヒーローカンパニー (1)
街を守れ、人の命を守れ、自分の命も守れ、弱い者から守れ、会社の利益も守れ、自分の生活を守れ、正義を守れ、できれば平和も守れ、が会社の8か条。
街の平和と人を守りながらなんとか利益も出す優良企業ヒーローカンパニーには、正義感の強い若者が応募してくるが現実に社員になれるのは、正義感に燃えながらも冷静に仕事をこなせるわずかな人材のみ。それを選抜するための入社面接が第一巻の内容。
出社のタイムカードを押し、助けた相手には伝票にサインと領収書を私、帰社したら日報を書く。勤務時間外の悪に対してはスルーを決め込む超現実的なサラリーマンヒーローたちの繰り広げるドラマ。
こちらも仮面ライダーやゴレンジャーが好きだった世代のツボをつくコメディ。
これらが連載されているのは、月刊ヒーローズ。今回はじめて知ったのだが、内容が濃い。オリジンの連載が終わってしまった『ガンダムエース』よりこっちのほうが熱くなっていたのか。要注目のコミック雑誌。
・月刊ヒーローズ
http://www.heros-web.com/
200円とは思えないクオリティ。
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