ニセモノ食品の正体
これは衝撃だ。
「ほとんどの人は、自分が普段食べている食品の「正体」を知らない。朝食で食べるうめぼしが、梅エキスを搾り取られた出がらしに、添加物で味を調えた廃棄寸前の梅で出来ていることを。 スーパーに並ぶサイコロステーキが、クズ肉を破砕し添加物の力で油と一緒に融合したものであることを。 ファストフードのシェイクが牛乳や卵や生クリームではなく、水とガムシロップとサラダ油で出来ていることを。」
脂と軟化剤を注入した格安価格の人工霜降り肉、クズ肉を添加物で再結合したサイコロステーキ、大量の脂と調味料を注入したホッケなど、格安居酒屋、ファミリーレストラン、ファストフードで出回っている妙に安い肉や魚はほとんど"ニセモノ"なのだ。
個人的に長年の疑問が氷解したのは、
1 格安店の高級霜降りカルビやサイコロステーキは脂を注射して作っている
2 身が異常に細い定型エビフライは小さいエビを長く伸ばして練り物で固めている
3 コンビニのプリンはゲル化剤で固めたゼリーである
4 健康ドリンクはカフェインとアルコールと味に騙されているだけ
5 冷凍ピザなどの断面が同じの金太郎飴のようなゆで卵はロングエッグという
といったこと。なにか違う気がすると思っていたものばかりだ。
この本が取り上げるのは、食品として危険ということではないが、決して本物とはいえないという微妙な食品。写真つきなのでわかりやすい。本来は廃棄されてしまう部分を、技術力で食べられるようにした、おいしくないものをおいしくしたものと、ポジティブにとらえることもできるのだが。
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