地獄の本
仏教の説く地獄のカタログ。等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、焦熱地獄、大焦熱地獄、阿鼻地獄が八大地獄。さらに大地獄にはそれぞれ4つの門があって十六の小地獄に続いている。罪状によって地獄も細分化されているのだ。
キリスト教でも天使や悪魔、天国と地獄の階層構造は細かいところまで設定されているわけだが、仏教でも8つの大地獄、128種類の小地獄を考えた僧侶がいたわけだ。死後の世界への想像力は果てしない。
ちなみに普通の人間は地獄へ行ってしまう。自分は人を殺していないから、盗みはしていないから、不倫はしなかったから大丈夫だ、なんてのは甘い考えだ。仏教は厳しい。相当の聖人君子で一生を生きない限り、該当する罪状と専用の地獄が用意されている。大酒を飲んだ者、おべっかを使った者、食事中に手をなめた者、口を使って性行為をした者、などなど簡単に地獄行きになる。この説明を読んでいると、え、それまずいの?先に言ってよ、いうこと続出だ。
有名な地獄絵の写真をたっぷり使って地獄を徹底解説する。地獄の攻略本みたいな内容。
いまプチ地獄ブームである。きっかけは地獄の絵本がよく売れたこと。
地獄の続きとして極楽の本も出ている。
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