星を継ぐもの 4
星野版『星を継ぐもの』もこれで最終巻。
カバーデザインの見返し部分にガニメアンの姿があるが表からはその姿は見えない装丁になっている。ガニメアンの容姿はこれから1巻から読む人にとっては秘密事項だから、よく考えて本をつくっているなあと好感。
壮大なスケールのSF作品で人類の起源をめぐる深遠な謎。3巻まではワクワクしながら読んだのだが、最終巻が、いまひとつぱっとしない印象で読み終えた。多くの謎がとけて大団円になると意外につまらないのだ。壮大な謎の解決として示すには、話の尺が短すぎるのだと思う。10巻くらいあったらよいのかもしれない。
とはいえ、このシリーズは星野SF作品群の中でも傑作になったと思う。SFファンならだれもが知る往年の有名SF小説を、星野劇画漫画として見事に現代版として換骨奪胎して、自分のものにしてみせる手腕にうなりながら4巻読んだ。
これなら漫画から入って小説へ行く人もいっぱいでてくるはず。
・星を継ぐもの 3
http://www.ringolab.com/note/daiya/2012/05/-3-3.html
・星を継ぐもの 2
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/12/-2-4.html
・星を継ぐもの
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/07/post-1470.html
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