2012年8月アーカイブ
・キングジム スキャンノート ドット方眼タイプ セミB5 9555DH
スマートフォンでデジタル化するノートが人気だが、このノートはクラシックな自炊派向けの製品。ノートに切り取り線が入っていて、簡単にスキャナーにかけられる。
ノートのデジタル化は、いつスキャンするかが問題だ。このノートなら、一冊使い終わったタイミングで、全部切り離して、まとめてスキャンすればいい。スマホスキャンよりきれいにスキャンできるのが魅力。
スキャン可能な扉紙がついており、データを入れたフォルダに見出しページやアイコンをいれたいときに利用できる。切り離さずスマホでスキャンしたい場合にも、内側にグレーの領域があるのでアプリで認識されやすデザインい。
小学生時代から大学まですべてのノートを残してとってあるという学生と会ったことがあるが、デジタル化の時代には全部ノート録画も当たり前になっていくか。
・Klout
http://klout.com/
ソーシャルメディアにおける個の影響力を測定するサービスの代表格がKloutである。ユーザーが、KloutにTwitter、Facebook、LinkedIn、Google+などのソーシャルメディアのアカウントを登録すると、ユーザーの影響力指標Klout値を計算してくれる。
True reach ネットワークの規模
Amplification Probability 増幅力
Network Influence 影響力
といった要素を数値化した結果から偏差値のような数字を算出している。
Kloutスコアが高いユーザーには企業が優遇サービスを与えるKlout Perks も話題だ。航空会社がKloutのスコアが40以上だと空港のVIPラウンジが無料で使えるキャンペーンを展開するなど、このスコアでソーシャルメディアのインフルエンサーを囲い込んでつかまえようとしている。
KloutはGoogleChrome拡張機能、Firefox用のアドオンを提供しており、これらをインストールしたユーザーは、Twitterにアクセスすると、タイムライン上のユーザー名の横にKlout値が表示されるようになる。これなら簡単につぶやきを読む際に発言者の影響力の大きさ(らしきもの)を確認できる。
Klout Chrome拡張機能
https://chrome.google.com/webstore/detail/jjaakbhpcbpmojkhpiaacepfcaniglak
・Kred
http://kred.com
SocialIQ
http://socialiq.com/
Peerindex
http://www.peerindex.com/
などKlout的な指標は乱立気味。
少しカラーが違うのが、Socialchiefs。
Socialchiefs
http://www.socialchiefs.com/
ソーシャルメディア(Twitter、Facebook、LinkedIn)の利用状況を分析して、トピック別のオピニオンリーダーを毎週ランキング化するサービスだ。3つのサービスのにおける、過去1週間のフレンドやフォロワーの人数、発言数やいいねを押した回数、他者とのインタラクションの回数を分析する。そして話題(iPadやMicrosoftやObamaなど)ごとに最も影響力があった10人を発表する。
テレビドラマにもなった道尾秀介の原作小説の漫画版。Koboで電子書籍版で読んだ。
福島県白峠村の河原で子供が次々に行方不明になる事件が起きる。自殺事件も相次いでいた。この地に関わる自殺者を撮影した写真の背中には、何か子供の眼のようなものが映りこんでいる。最初に起きた子供の行方不明事件では、切断された頭部だけが見つかった。写真の映り込みはその子の眼にそっくりだという人もいた。ホラー作家の道尾秀介と心霊現象探求所の所長の真備庄介は、この不可解な事件を調べることになる。
道尾秀介という作家としては、はじめて読んだ短編集『光媒の花』(2010)で注目していたら『月と蟹』(2011)で直木賞を受賞して納得、その後すっかり有名作家になった印象。『背の眼』は2005年の第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した初期作品にあたる。実は最初、この作品は小説で読んだのだが、後年の作品と違い、キャラクター小説っぽさが前面にでていて、深みが感じられず、挫折した。今回読んだ漫画の方がキャラクターが活きていてよかった。
背の眼 テレビドラマ
http://www.bs4.jp/drama/senome/
・光媒の花
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/07/post-1255.html
・月と蟹
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/02/post-1388.html
・水の柩
http://www.ringolab.com/note/daiya/2012/02/post-1594.html
Evernote Clearlyは、Webのニュースやブログ記事を、メニューや広告、装飾などをのぞいて、本文のみをきれいにスクラップするためのブラウザアドオン。
たとえばこんなニュース記事があるとして、このまま取り込むと、Koboについての記事以外の情報がたくさんくっついてきてしまう。あとで検索したときにもノイズになる。
Clearlyのボタンを押すと、同じページがこんなふうになる。フォントや背景色など数種類のテーマからデザインは選べる。本文らしい部分は自動抽出してくれるので楽だ。マーカーをひける。この状態でEvernoteへ保存できる。
シンプル化された記事はめにやさしい。長文記事を読むのが楽になる。印刷してもうつくしい。Evernoteは長く使ってきたが、Clearly入れていなかったのは不覚だった。
このツールを使うと保存時に広告がカットされてしまうのでサイト運営者にとっては困るところもありそうだが。
コクヨ、キングジム、ナカバヤシ、モレスキンなどスマホ文具の戦国時代が始まっているが、エレコムもこの領域へ。スマートフォンで撮影して内容をデジタル化するふせん。
ブレインストーミングで使ったふせんはデジタル化したいことが多い。これまでは全体像を写真に撮って終わりとしていたが、ふせん単位でデータ化できると、PCでの企画書作成時に利用しやすい。
専用アプリをダウンロードして撮影する。ゆがみと傾斜を自動的に補正する機能とともに、シンプルなタグつけ機能がある。ふせんには1,2,3,4というマーカーがあり、これを塗りつぶしてから撮影すれば、データ化されたあと、対応した4フォルダに格納される。
このシンプルさはとてもよいと思う。
ブレインストーミングで、
1 価格高い 品質高い
2 価格高い 品質低い
3 価格低い 品質高い
4 価格低い 品質低い
のように、2つの軸、4つの領域でアイデアを整理する場合などは、各領域に数字を振って、ふせん記入時に塗りつぶしておけば、きれいにデータ化ができる。
OCR機能はなくて、データはあくまで画像として認識される。
一度の撮影で複数のふせんをデジタル化することも可能とのことだが、現在のバージョンでは他メーカーの製品と比較すると認識精度や安定度が低め、かな。
この本はビッグコミック連載作品の前半17作を発表順に収録したもの。短編集は他の作品集と被るものもあるが、これは大きな判なのがうれしい。「劇画・オバQ」や「ミノタウロスの皿」が入っている。大人向けの藤子・F・不二雄を堪能できる。
先日川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム に行ってきた。本はミュージアムのショップで買った。
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
http://fujiko-museum.com/pc.php
あまり広くないようだから1時間くらいで見終わってしまうのではないの?と思っていたが、実際には半日たっぷり楽しめる。子供よりもドラえもん世代の大人たちが夢中になる要素がたくさんある。
全員必須の音声ガイドは大人向けと子供向けのふたつが用意されている。どうやら子供向けには大人には秘密の内容も含まれているらしい。ドラえもんの主題歌にある「大人になったら忘れちゃうのかな」というフレーズを思い出した。
・セーラー【SAILOR】アロマペンディフューザー リロマ ギフトセット シャンパンゴールド&ミントユーカリ
香りがするアロマペン。セーラー製なのでペンとしてもよくできている。油性ブラック、0.7mm芯。
このペンは発想を広げるのにとてもよい。
気分を変えるのに香りはぴったりだ。このアロマペンはボールペン上部から香りが漂う。文字が香るわけではない。ペンの上部は書いているとき、ちょうど鼻の前にくる部分なので、香りが濃厚に感じられる。
ペンのカラーや香りの種類にバリエーションがある。私が買ったのはギフトセット シャンパンゴールド&ミントユーカリ。
・アロマペン
・アットアロマ社製オリジナル天然アロマオイル
・交換用オイルパッド
の3点セット。
先日、無印良品をうろうろしていたら、文具コーナーでこんな面白いクリアファイルを発見。ポリプロピレン端材の黒い6枚のクリアファイル。6枚で180円だから1枚30円とお買い得。
それぞれM、Tu、W、Th、F、Sという曜日の頭文字が切りぬかれている。中に入る紙の色で文字が浮かび上がる。
しかし、買ったもののどう使うか今悩んでいる。私の業務では曜日ごとにファイル整理する必要がない。曜日によって仕事内容や仕事場が変わる人には便利なのかもしれないのだが。
で、無理やり思いついた使い方としては、
1 曜日別発想力調査
なにかを発想したら紙に書いてその日の曜日ファイルにはさんでおく。自分の行動パターンでは何曜日に発想が出やすいかを知ることができる。
2 曜日別視聴率調査
「みんな1週間にどんな番組を見ていますか?見ている番組を書いて曜日ごとのファイルに入れてください」と頼むと組織内の曜日別番組視聴調査ができる。
3 領収書の整理
領収書類をその日の曜日ファイルに放り込んでおき週末に1週間分を整理する。
4 指示書ファイル
1週間はたらくインターン生に対して上司として、毎朝、この曜日別ファイルを開けたまえ、その日の君への指示が入っているぞ、といって、雰囲気盛り上げる。盛り上がるかどうか知らんが。
5 旅行中ファイリング
旅行中はチケットとかパンフレットとかさまざまな紙類を受け取るが、1週間の旅行中、曜日別にそれらを収集しておき、後日、ブログや絵日記を書く際に参考にする。
うーん、あと、どんな使い方が考えられるだろうか。
『スキエンティア』がよかった戸田誠二の近未来SF短編集。
画期的な新技術で人々の生活や考え方が大きく変わった近未来社会を描く。
仮想キャラクターの自殺志願OLや売春しようとする中学生を説得して、それをやめさせることができたら勝ちという説得ゲーム。現代でも、異性を口説く恋愛シミュレーションゲームは人気だが、まだ人工知能部分は稚拙である。大人はそれほどのめりこめないが新作がでるたび、技術が進化している様子はわかる。いずれプレイヤーが仮想キャラと心中するような事件でも起きたら本物ということかもしれない。
おそらく本物と見分けがつかない仮想キャラは、本物の人間からデータをとってつくるものになる。現実の人間の動作をセンサーでデータ化して、CG映像に活かすモーションキャプチャーのように、実在の人間のコミュニケーションログや脳の動きを分析してつくるということになるだろう。
感情移入を伴うコミュニケーションをした後、相手が本物ではなかった、人工知能の仮想キャラだったと明かされると我々は憤りを感じるが、逆に仮想キャラだと思っていたキャラクターが実は本物だったとなるとどう感じるものなのだろう。『説得ゲーム』そんなテーマの話。
ほかに脳研究者が自殺した女性の脳を培養する話『キオリ』、全身麻痺した患者の脳を、脳死した別の患者の身体に移植する『NOBODY』、もしも男がこどもを産めるようになったらという設定の『クバード・シンドローム』など5作品を収録。
・スキエンティア
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/02/post-1166.html
久々に読んだ手塚治虫。全集の中から、大人向けの作品ばかりの作品集。
『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』にはない複雑な深層心理や猟奇、男と女の欲望がたっぷり描かれる。そういえば収録作品5編に性行為や裸体が描かれていない作品がひとつもない(笑)。
1 ペーター・キュルテンの記録
19世紀ドイツに実在した連続殺人鬼の記録。愛する妻と普通の社会生活を営むが、ゆがんだ衝動に突き動かされて、ひそかに犯行を重ね、滅びていく男の物語。
2 物憂げな夜
中国に渡り、金で女を買う日本人と、年を取らない不思議な中国人女性のエロティック・ホラー。
3 最上殿始末
戦国武将 最上義光に妻子を殺され、その影武者となった農民の悲しい復讐劇。
4 ラインの館にて
ライン川のほとりの館に住む謎の女性と若い日本人夫婦の妖しい三角関係。
5 火の山
北海道で噴火。昭和新山の観測に命を懸けた立場が異なる2人の男の物語。
1と5が特に印象的。手塚で有名作品ではない作品で魅力的な作品を読みたいという人に結構おすすめ。
自動で訪れた場所、滞在時間を記録し続けるiPhoneアプリ。ヤフーが開発した。シンプルだが、移動記録メモツールとしてよくできている。アプリを立ち上げて記録を開始したら、このアプリを起動していない時間も背後でずっと移動をGPSで記録し続ける。
移動はリアルタイムに地図上と時刻上に表示される。途中に自分で書いたメモをはさむことができる。旅行記や営業日報をつくるのにも使えそうなツールである。いまここにいますとツイッターやフェイスブックへつぶやくこともできる。移動記録のデータはEvernoteへ送ることができる。
データには○○エリアというまとめ方で場所が記録され、そこに○分滞在しましたという情報が残る。いつもの移動であっても実際に移動や滞在にどのくらいかかっていたかがわかって面白い。
『三丁目の夕日』みたいな古き良き昭和を舞台に、まじめに生きているのに不幸のどん底へ落ちていく青年の姿を描いたブラックな漫画作品。山野 一作。プロレタリアートの悲哀を極端なかたちで描いている。
零細の印刷工場。中卒の父親は経営者として必死に働いて、子供たちを大学に進ませることを楽しみにしている。主人公の長男も頑張って学校では優等生になった。ところが、この一家につぎつぎに不幸が訪れる。母親のガス爆発事故で入院し、その治療費のために借金まみれとなった父も事故で無くなってしまう。みるみるうちに借金取りに追われ、親類からも見放され、不良たちにも絡まれて傷だらけになる主人公。
絶望のどん底から這い上がろうとする主人公の努力はことごとく裏切られ、不幸のアリ地獄へと引きずり込まれていき悲惨なカタストロフへまっさかさまに落ちていく。路頭に迷うどころじゃない。その一方でかつての高校同級生で財閥の御曹司の友人は、たいした努力もしないのに、悠々とした人生を送っていく様子が描かれる。このコントラストが悲惨さをさらに演出する。
かなりマニアック、サブカル的、シュールでブラックな衝撃的ラスト、河内十人斬りみたいな、ルサンンチマンの大暴発もあり。相当読む人を選ぶが、よく描けていると思う。
・三丁目の猟奇
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/01/post-1376.html
映画『三丁目の夕日』の舞台、昭和30年代の高度経済成長に入った日本。貧しいけれども希望に満ちた時代であったというイメージがあるが、実は経済成長の陰では、猟奇的な事件もいっぱいあったのだという事実を教えてくれる漫画。
・ユリイカ2012年8月号 特集=クリストファー・ノーラン 『メメント』から『インセプション』、そして『ダークナイト ライジング』へ
ユリイカ2012年8月号は映画『ダークナイト ライジング』監督のクリストファー・ノーラン特集。
多彩で豪華な顔ぶれが、『メメント』、『インソムニア』、『プレステージ』、『インセプション』、『ダークナイト』、そして『ダークナイト ライジング』といった作品に触れながら、ノーランの現代社会へのメッセージを解読している。
似通っている指摘も多くて、
・時間軸と記憶の編集
・境界が曖昧な正義と悪
・CGを嫌い実写にこだわることによる効果
がノーランの論点だ。記事では福嶋亮大氏の「奇術師のニヒリズム」という評がとても納得がいった。
なおノーラン自身へのライジング撮影後のロングインタビューも収録されていてる。IMAXフィルムへのこだわりや3Dは嫌いだという話がある。そうなのか、私は映画館でIMAXで見たが、3Dではないのはなぜ?と疑問に思っていたのだ。
いろんな評論家や思想家がダークナイトについて小難しく理論化していく中で、ちゃんとアメコミ原作を読みこんで、「孤独で心に闇を抱えたヒーロー」というバットマン像はノーランの発想ではなくコミックに忠実に描いているものと指摘した小田切博氏は鋭い。バットマンキャラクターの陽から隠への転換は1970年代からの話であって現代ではないという、ちゃぶ台ひっくり返しみたいな話。
『ダークナイト ライジング』を先日観た。前作と同じように素晴らしい作品だった。
ダークナイトは悪や破壊に惹きつけられる人間の性、あるいはテロ欲求を満たすために作られた傑作映画なのではないかと思う。そのねじ曲がった物語性が堪らない。暗くて深い魅力をたたえている。ヒーロー物だけれどお子様向けではないのだ。
ゴッサムシティでは正義も悪も壊れている。超法規的な暴力によって秩序を回復しようとするバットマン。よくみると戦闘シーンでは峰打ちとはいかず、殺人、傷害、器物損壊、交通違反に公務執行妨害と、犯罪おかしまくりなのであり、いかに悪者を倒すという大義があっても、正当化するのは論理的に難しい存在だ。バットマンは正義が勝つことを楽しませる映画ではない。
むしろジョーカーやベインの狂気のテロリズム、それに暴力で挑むバットマン。何が正義かではなく、現実にはありえない正しい暴力のふるい方を楽しんでストレス発散ができて良かった、そういう見方が正しい作品だと思う。奈落から聞こえるリズムにのって大規模な破壊行為がなされるシーンで内心これから人が大勢死ぬのに、思わずワクワクしてしまった人、多いはず。そういう人間の暗い欲望を、バットマンはみたしてくれるのだと思う。
・映画 ダークナイト ライジング
http://wwws.warnerbros.co.jp/batman3/
このキッザニアのガイドブックだが、私は子供(小学3年)にぜひやってもらいたい仕事体験のページに緑のふせんをつけた。妻はピンクのふせんをつけた。こうすると夫婦の考え方の違いがわかって楽しいのでキッザニアの待ち時間のつぶし方として推奨だが、私がふせんをつけたのは、テレビ局、ラジオ局、出版社、新聞社、で、メディア系だった。
ところが子供曰く「人前で何かやるのは嫌だ」とあっさりテレビ、メディア系を辞退。研究開発系を希望している。うーん、そこをなんとか一つは父の希望をお願いしますよと、息子に頼み込んで新聞記者体験だけやってもらった。
子供たちは朝日新聞の腕章をつけて、キッザニアの街に取材に出かけ、インタビューを行い取材メモをつくる。そして帰社してからパソコンルームで記事に仕上げる。終了時には記者名と写真を入れて印刷した新聞がもらえる。やっている間は、楽しんではいたようなのだが、子供の感想は「長かった」。
この子は物書きにはならないかもなあと思った。
自分の過去を思い出した。小学校2年生の夏休みに作文の課題がでた。私は家族旅行について事細かに書くことで原稿用紙25枚くらいの大作を提出した。課題としては原稿用紙数枚の作文でよかった。そこへ約1万字書いた。小学生にしては高いハードルを超えた。当然、私が一番の大作だろうと自信満々でいた。ところが、休み明けの発表で、同級生のT君が30枚を超える超大作を提出していたことが判明した。私は限界に挑むくらいの気持ちで書いていたので、愕然とすると同時に、これは完全に負けたなと思った。
その後の人生どうなったかというと、T君は新聞記者になって日々原稿を書き、それをもとに本を出版している。私も日々ブログを書き、本を出版している。今思えば小学2年生の夏の段階で、私たち二人には物書きになるという素質の芽が出ていたのだと思う。文章がうまい、下手というよりも、好きでついついいっぱい書いてしまうという素質が。
息子は研究開発系の仕事体験でいきいきとやっていた。やはり研究職になるような気がする。
キッザニアでは90種類もの職業を体験することができる。こういう伸びる素質みたいなものを子供の中に発見するのにいいテーマパークだなあと思った。大人も体験できるパビリオンがあればさらによいのに。
・背景画像でToDo管理もできるiPhoneメモ STIMO
これは結構よいかも。
私は普段は予定が多くて忙しい日にだけ、紙にリストを作って管理しているが、どうせなら常時携帯するスマホでやりたいと思っていた。
下の付箋から好きな色のを取り出して、メモを記入する。複数行でも書ける。そしてこのアプリでは1日の時間軸の上にメモを自由に配置できる。できたものは隣の画面のDone、あるいは先延ばしにするならLater欄へ移動させればいい。
この時間軸もLater/Afterもただの画像に過ぎない。画面は8つあって好きな背景画像を選べる。組み合わせ次第で自分なりの使い方を考えられる。
付箋は、
・移動・・・付箋を軽くホールドしてからドラッグ
・削除・・・付箋を長押しして×ボタンをタップ
・編集・・・付箋をダブルタップ
で操作する。
背景画像を取り換えることで、ToDo管理ができるようになるというアイデアが素晴らしい。ブレインストーミング用の背景として、いろいろなアイデアを分類するためのマップなども今後加えてくれたらさらに使い道が広がりそう。他のアプリとの連携も欲しい。
色恋小説を通して説教臭くなく仏教を説くのが得意な男性版 瀬戸内寂聴とでもいうべき、作家で僧侶の玄侑 宗久氏の第125回芥川賞受賞作。といっても受賞は2001年のことであり、なんでこのタイミングで読んだかと言えば、Koboのブックストアの芥川賞直木賞受賞作カテゴリーにあったから。
タイトルの意味は「中陰(ちゅういん)、中有(ちゅうう)とは、仏教で人が死んでからの49日間を指す。死者があの世へ旅立つ期間。四十九日。死者が生と死・陰と陽の狭間に居るため中陰という。」(出典:wikipedia)ということ。
禅僧の夫(著者がモデル)と妻が、知人で予知能力を持つらしい老女うめさんの臨終にたちあう。俗人である妻の「人は死んだらどうなんの」という問いかけに対して、夫は考え込む。そして、仏教本来の教えでは死後の世界は本当はないのだが信じている人には便宜上あると答えているのだよとか、「ある」と「ない」の間に「あると同時にない」ようなものを仮定する量子力学の考え方を持ち出し、さながら禅問答のやり方で答える。
妻は流産した子供を思いながら折った何千本もの紙縒りで、中陰の花ともいうべき巨大なオブジェをお堂につくる。夫はそれを背景にして無心にお経を読む。その共同プロセスを通して二人は深い悲しみを乗り越える。現代における宗教の役割について、現代的な物語を使って読者に感心させる。うまい。
・現代語訳 般若心経
http://www.ringolab.com/note/daiya/2006/11/post-481.html
・祝福
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/02/post-703.html
iPhoneをマイクにするアプリ。
イベントでマイクが見当たらない時にとっさにiPhoneで代用できる。
勘違いしやすいのだが、iPhone内蔵スピーカーを使うわけではない。オーディオケーブルを使ってiPhoneのイヤホンジャックと手持ちのスピーカーの入力端子をつなぐ必要がある。パソコンを使ってストリーム放送をやろうなんていうときに、マイクを忘れた~なんていうシーンがあったら、これで救われるというわけ。
インタフェースは直感的で(といっても特に機能がないからだが)、画面スライドで音量調整ができる。MULTIボタンを押すことでマイクの利用中でも他のアプリが使える。他のアプリを利用しながらでもマイクとして機能するから、用途は広がる。
いろいろとありもので仕上げなければならない低予算イベント、突発コミュニティイベントに役立ちそうである。
向田邦子。実はこの本はKoboの電子書籍ストアで発見して読んだ。ストアのラインナップが貧弱だと逆にこれまで敢えて読もうと思わなかった意外な作品を発掘するきっかけになってすごくいい。いいぞ楽天ありがとう(ポジティブシンキング)。
著者の絶筆となった『春が来た』も収録されている。
学生時代に『思い出トランプ』を読んで衝撃を受け、私の脳内で凄い作家殿堂入りしている向田邦子であるが、そんなに数を読んでいるわけではない。人気ドラマの脚本家として『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』などを手掛けたが、小説家としては直木賞受賞の翌年に飛行機事故で逝去しているのでそれほど多くない人なのだな。今知った。
この短編集でも不倫する主婦や嫁に行き遅れた女など複雑な女性の深層心理と衝動を強いリアリティを持って描く。男性にとってはある意味怖い作品が多い。安アパートの一室でミシンの内職に励む主婦が、隣の部屋の女の情事を盗み聞きするうちに、自分も恋がしたくなり、ひょうんなことから知り合った隣の女の男を追いかけて、アメリカまで行ってしまう表題作。
男と女の関係、渡航の冒険性、ミシンの内職という設定など、今読み返すとかなり昭和のにおいがするのだが、三丁目の夕日みたいな古き良きお気楽さだけじゃなく、猥雑で本物の昭和の人生模様が描かれている。いい。平成のリアリティってあとで振り返ってなんなんだろう。
あの人何歳なんだろう?という悩みを一発で?解決できるかもしれないおもしろいiPhoneアプリ。写真から年齢を推定して表示する。私はいま41だが、判定では43と出た。まあだいたい当たっている。赤ん坊や子供でも試したが当たった。だが精度はよくわからない。大人の場合大きく外れることもある。100人やって平均したら結構高い精度があるのかもしれないのだが。
使い方は簡単で顔写真を読み込ませるだけ。顔写真はFacebookや画像検索から持ってくることができるので簡単である。知り合いでも芸能人でも歴史上の偉人でもOK。坂本竜馬の有名な写真でもやってみたら28歳と出た。近いのではないか。
リーフが抜き差し交換可能なリヒトのツイストリングノートと、PILOTのレックスグリップ・ボールペンの限定セット。ただのセットではなくて専用ペンホルダーによって一体化している。
すごく使いやすくて気に入っているが、このノートを人に見せると反応は、「それいいですね!」という人と「ちょっとカッコ悪くないですか?」という人に分かれる。たしかに真上に飛び出てつけられたペンホルダーは、カバンの中で少し邪魔だし、目立ちすぎる。しかし、ペンをなくさないという意味ではとても便利である。実用性でみると90点、ファッション性は60点。
透明プラスチック製のペンホルダー。ペンは外れにくい。ツイストリングノートなので、取り外してしまうこともできる。遠目に見ると宙にペンが浮いているようにみえる。リングノートにはポケットもついており、メモや名刺を収納しておける。
自社の会議室で、お客様と軽く打ち合わせをするのに、ペンとノート、名刺をさくっと持って入れるので、大変重宝している。限定セットだそうなので、もう5,6冊買っておこうかと思っている。
限定コラボ!2冊までメール便(選択必須)可能【ペンホルダー付リングノート B5サイズ・29穴 ... |
真夏に外出が多い人は入れておくといいiPhoneアプリを2本。熱中症警戒計は、「危険・厳重警戒・警戒・注意」の4段階、または「運動中止・厳重警戒・警戒・注意・ほぼ安全」の5段階で警戒度合いを表示してくれる。
最初にまず計測対象の都道府県を設定する。5つまで登録することが可能。気温と湿度が表示されるがiPhoneに温度計や湿度計が入っているわけではないので、これはその場所での値ではなく都道府県内の観測地点での値。そして暑さ指数(WBGT)。この数値をもとに警戒度が決定されている。
今日は本当にやばい熱さだと注意をすることができる。
ソラダス台風レーダーは台風がいまどこにいて、これからどこへ移動しそうか台風進路予想図や、気象庁の台風に対するコメントを確認できるアプリ。その他の機能がほとんどなくて、ただ起動すれば台風の状態がわかるというのがうり。
コンサバな印象が強いツバメノートから意表を突くノートが登場。
なんとこのノートは55度という角度で罫線が印刷されている。まっすぐ?書こうとするとノートを斜めに構える必要がある。ちょっと斜めにして書く方が書きやすい、かっこいいと感じることはあるが、ここまで斜めは斬新だ。
実際に使ってみた。そしてわかったのは、ここまで急角度だとノートとして書きやすいとかいう次元を超えて、いつもと違う感覚で発想を広げるためのツールなのだということ。急角度の斜め罫線では真面目で四角張ったコトは書く気がしない。遊び心が自然とわいてくる。
行頭をそろえようとすると、下へ行くに従い行の長さが変わっていくわけで、普通に考えたことを1から書いていくとなかなか困ってしまうのだが、逆に最初からこのページをデザインするような意図をもって、アイデアを構想して書き込んでいくのがおすすめの使い方。
ナナメに書くヘンな映画評というのを書いてみた↓。拡大可能。こんな風にナナメに書けるのだ。右下だけ一部、通常の平行の罫線欄があるのがおしゃれだ。
アパホテルと言えば、緑色の帽子のようなものを被ったヘンな女社長の広告が印象的である。一体全体あの女社長とアパホテル、アパグループとは何者なのか、が漫画でよくわかる。キャラクターの顔は本物とぜんぜん似ていないが(笑)。
あの女社長はアパホテル社長元谷 芙美子という人。夫は不動産開発ベンチャーアパグループの創業者でCEOの元谷 外志雄氏。夫婦が二人三脚で会社を大きくしていった歴史が30分くらいで読み切れる漫画になっている。
不動産ビジネスで逆張りの発想と幸運でバブル崩壊をうまく乗り切り成長を続けたグループ。21世紀に入ってからも幕張プリンスを買収してアパホテル&リゾート<東京ベイ幕張>にしてしまったのは驚いた。2010年代も順調に拡大を続けていて最近は都内に毎月1店舗ペースで拡大しているらしい。
このまんがで学ぶ 成功企業の仕事術シリーズはかなり企業宣伝色を感じなくもないが、各企業の歴史(その企業がアピールしたいことに限定されそうだが)が短時間でよくわかる。内容的にはソフトバンク孫社長編も面白かった。
日中も頭の中でサビだけがエンドレスでリフレインするので遂に買ってしまった。オリンピックのテーマ。いきものがかり『風が吹いている』。ラストのサビで、"風が吹いているぅ~"、の高音の、"ぅ~"と、"新しき日々はここに ある、あ~る"が何度聞いてもしびれる。演奏時間7分40秒の大作。ゆずが歌ったアテネ五輪のテーマ『栄光の架け橋』と同じくらいの名曲を目指したら長くなったとのこと。
先月WOWOWでいきものがかりのコンサートを観たがバンドとして楽しそうに演奏する。
「高校のクラスメイトだった水野良樹(g&vo)と山下穂尊(g&harmonica)がバンドを結成、そこへ2人の同級生の妹である吉岡聖恵(vo)が加わり、現在のメンバー構成となった。バンド名は、水野と山下が小学校1年生の頃、共に"生き物係"をしていたことに由来する。」
というバイオグラフィーを知った。3人のバンドメンバーは音楽以外のつきあいはほとんどしないらしい。バンドがやりたかった男二人のところへ歌がうまいボーカルが入ってきてというのは理想的だなあと、うらやましくおもうのであった。
ライブを盛り上げるのが得意そうで年甲斐もなく見に行きたくなっているのであった。『ありがとう」が好きですけどね。あの歌の"ありがとうって伝えたくて あなぁたうぉ~"の高音の"うぉ~"がしびれる。風が吹いているの"ぅ~"と"うぉ~"をサンプリングして曲つくったらしびれまくりだろうか。
意識の進化に対して大胆な仮説を提示した名著『喪失と獲得―進化心理学から見た心と体』のニコラス ハンフリーの近刊。
トマトが赤いと意識するとはどういうことか。著者によればトマトから反射した光が目に届くと、脳は局所的に活性化し、内在化した表現反応を生み出す。"赤"する状態になる。その状態を自分自身が観察して、自身の反応から形成する表象が赤の感覚なのだという。赤いとは自分自身が赤を感じていることを観察することにほかならない。意識は自己発生的なショーである、と。
現実の空間ではありえない形状のペンローズの三角形があるとする。ある角度からみたときだけペンローズの三角形に見える立体物をつくることは可能だ。それをグレガンドラムと呼ぶ。そしてそれをみた人が生み出す内的創造物をイプサンドラムと呼ぶ。そのうえで観察者が動くと自動的にグレガンドラムも同じ幻想的外観を見せるように動くしくみがあると仮定する。
第三者がこの観察の様子を見たら、ペンローズの三角形などどこにもないわけだから、その存在を信じることはナンセンスに思える。しかし志向性をもって特定の角度からグレガンドラムを眺める人にとっては、内的に発生するイプサンドラムと矛盾しないのでペンローズの三角形を知覚する。意識とは自分を相手にしたマジックショーみたいなものだと著者はたとえる。感覚反応の内的モニタリング自体が意識を生じさせる。進化論的になぜそのようなフィードバックループが生じたのかを論じている。
「そこに存在するという感じをあなたに与える感覚は、あなたの感覚器官への刺激に対する、あなた自身の能動的な反応から生じるのだ。感覚は最初から、一種の行為を含んでいる。これはつまり、あなたの中核的自己を生じさせるのは、行為を行うあなたの自己にほかならないという重大な意味合いを持つ。あなたであるとはどいう感じかは、最も深いレベルではあなたが決めることなのだ。だが、それならば、次なる妙技として、こういうのはどうだろう?ソウルダスト、すなわち、魂の無数のまばゆいかけらを、周りじゅうのものに振りまくというのは?これも思い出してほしい。現象的特性を外部のものに投影するのは、あなたの心だ。あなたは知らないだろうが、この世界がどのように感じられるかを決めているのはあなた自身なのだ。」
私秘的な意識を自然科学がどの程度解明できるか?文学や心理学など文系の学問とも融合して総合的に論じていくスタイルは「喪失と獲得」と変わらない。結局は純粋な理系の論にならないので反証は難しい気もするけれども、著者は、人間にとってなぜ世界が美しいのか、人生が素晴らしく感じられるのか、の理由を、進化心理学にみつけようとしているのが面白い。
喪失と獲得―進化心理学から見た心と体
http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/01/post-193.html
・ドラゴンクエスト スライムキーボード 【特典アイテムコード 同梱】
ドラゴンクエストXとの同時発売ということもあって予約殺到したスライムキーボード。Xは買わずにキーボードだけ買った私はかなり少数派?。WiiだけではなくPCでも普通のキーボードとして利用できる。
キートップにはファミコンのドラクエ風フォントが印刷されている。そして数字キーはもちろんローマ数字が並ぶ。カーソルやリターンキーにはスライムのシルエット。そしてF1から12にはスライムの付属フィギュアをずらっと並べることができるのである。
スライムフィギュアのキートップへのさしこみが相当きつくいれないととまらない。キーボードの素材感がチープ、特に使いやすいわけでもないといった欠点もあるが、ずらっと並んだスライムは視覚的にかなりインパクトがあるので、あまり使わない自宅の2台目、3台目PCのキーボードしておすすめである。
そしてドラゴンクエストXの特典アイテムのコードもついてくる。私は使わないのだが。
長文でいいこと言ってそうなのだけれど長い。そんな長文を読む気力がない。でも中身は一応チェックしておきたい。そんなときにこの要約アプリが役立つ、かもしれない。Webのテキストから、単語出現頻度解析により重要なキーワードを判別し、要約文(重要文)を抽出する。
アプリ内にWeb検索やブックマーク機能があるが、Safariと連動させることもできる。Safariのブックマークに専用コードを登録すれば、ブラウズしているどんなページでもこのアプリへ送ることができる。
さて、精度であるが要約に向いているページとそうでないページがある。人間がやっても要約がしやすそうなページはやはり精度が高く、複数の主題が入っていたり、会話文だったりすると低いという印象。
読む気が薄れるほどの長文を、ざっと読むにはいいかもしれない。
・プラチナバンドは「ある日突然、全国でつながるわけではない」と孫社長 基地局急ピッチで整備へ
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1208/01/news036.html
ソフトバンクは7月25日からプラチナバンドに対応を開始したわけだが、速度もきになるところ。高速になったかどうかを確認するには導入の前後で調べておく必要がある。ということで測定アプリをみつけた。3GとWifiの測定が可能。
普段は通信速度を意識していなかったので、今回はじめて把握できて有益だった。港区のよくいく場所で3Gだと下り4.30Mbps、上り1.58Mbpsとそんなものだったか。自宅の無線LANは10Mbps以上出ている。ふーん。
このアプリは一定時間内に測定サーバとやりとりしたデータからスループット値の平均を抽出している。つなぐ先のサーバ次第ではまた違った値がでるかもしれないが、およその目安を知るのには使えそう。
2012年3月に閉店したジュンク堂書店新宿店。閉店が決まってから書店員たちは本へのありったけの想いをこめてPOPを書きまくった。この「本当はこの本が売りたかった!」フェアは店全体を巻き込み、熱いPOPだらけになった店内はネットでも話題となり客を呼んだ。
この本は当時のPOPと最終日の店内の様子の写真集であると同時に、書店員たちの熱い気持ちのこもったブックガイドである。写真の中のPOPの手書きの文字は、活字と比べて読むのに時間がかかるが、人間的ぬくもりがあって書店員の、「本当にこの本良いですよ」というリコメンド感が伝わってくる。この本でおすすめされている本を結局、10冊も買ってしまった。
ジュンク堂というのは本来は手描きPOPが目立つ店ではないと思うが、この本で書店員の底力と情熱を見せられた気がした。普段もこの調子でやってほしい。
私は手描きのPOPが大好きだ。リアル書店にいく楽しみの3割くらいはそれだ。出版社が書店に配る販促キャンペーン用ツールがある書棚は目立つが逆に敬遠する。出版社や書店が売りたい本は私には関係がない。逆に奥の棚のほうで、その本屋ならではのこだわりのPOPがあると立ち止まって熟読する。ある意味、その書店との真剣勝負、真剣評価がをそこで行う。
実は最初『書店員が本当に売りたかった本』というタイトルをきいてちょっとひっかかった。じゃあ書店員にはタテマエとホンネがあって、普段は売り上げ利益のためにたくさん売れる本ばかりを売っていて、閉店が決まったから、商売抜きでホンネでよいと思う本を出してきた、という意味にも読めたから。そんな出し惜しみしているから閉店なんですよ、と。
確かにあまり数が売れない本をおすすめしてもビジネスとしては儲からないのかもしれないが、本屋のコアユーザーはそこを観ている。年中、こういう本気モードでやってくれればいいのになあ、他の店舗もどんどんやればいいんだよ、今度面と向かって言ってやろう、と思っていたら、ネットストアのジュンク堂では今、連動キャンペーンをやっているのをみつけた。こちらも相当面白い。松丸本舗みたいに一人の巨人の知もよいが、現場書店員の知というのもかなり可能性があると思った。
もしも明日、自分の店が閉まるとしたら、どうしても今日中に売っておきたい1冊
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop_fair2012.html?topbanner01
・Amazonベーシック iPhone用USB 充電/同期ケーブル 1.0m
またアマゾンのプライベートブランド Amazon basicsから。
我が家にはiPhone×2台、iPad×2台、iPod×2台があり、会社でも家でもそれらを充電したいため、充電ケーブルの利用頻度はめちゃめちゃ高い。で、あるが故に、使いすぎて充電ケーブルがダメになってしまうこともしばしば。いいのないかなと試し続けているのだが、これは品質や丈夫さの点でも期待できそうなつくり。
グローバルで生産と販売をすることでよいものを安く売るのがAmazon basicsのはずだが、この充電・同期ケーブルは他のサードパーティ製の製品と比較して価格は別に安くはない。いやむしろ少し割高なくらいだ。断線で使えなくなった国内メーカーのもの(600円台)と比較すると、ケーブルの接続部の断線が丁寧につくられているようだ。
Amazonのロゴが入っているのが何気に人気なのではないだろうか。正直、私はそこに惹かれて買った。Amazonベーシックによる1年間の保証がついているのも安心。ケーブルが断線した人はアップル製の代替候補におすすめ。