電子書籍端末 楽天 Kobo Touch ファーストインプレッション
当面紙の本は読まないぞと意気込んで使い始めた楽天Koboのファーストインプレッション。Koboハード自体の感想は、予想していた通り。可もなく不可もなく、この価格帯ならばこれでよいのではないかと思うレベル。iPadやAndoroidの汎用タブレット端末を期待していた人からは辛辣なレビューも書かれているみたいだが、安価な電子ペーパー+αだと思っている私には、軽さ、薄さ、画面の見やすさ、電池もちの良さ(一か月)は合格だから全体評価は「まずまず満足」。読書中にたまにフリーズする。これは早急なファームウェアのアップデートを待ちたい。
改善を期待したいのは電子書籍の品ぞろえだ。提供各社は電子書籍ストアを爆速で充実させないと、読みたい本がみつからず、せっかくの電子書籍端末への注目が、もったいないことになる。楽天(Amazonもだけど)は本当に全力をあげるべき。多くのカテゴリで検索数ページ目で洋書ばかりになってしまう。(洋書が簡単に入手できること自体は大変よいことだが)。
直木賞受賞作『鍵のない夢を見る』(辻村深月)を1冊目に買った。1冊目はよく考えて買うべきだ。定評のある面白い小説を1冊目にした私の選択は大正解で、ぐいぐいひきつけられる展開に、Koboの印象もよいものになった(笑)。
ページをめくるシンプルなインタフェースは読書には集中できる。ただネットワーク連動機能(ソーシャルリーディング)や文章を選択する、保存するなど、それ以外の機能動作は重たい。Kobo Touchはひたすら読むために使うのが正解なのだと思う。
読書データが表示されるのが面白い。私は1冊目の小説を3.3時間で読んだ。ページめくりの回数は746回。平均読書時間16分(連続した読書時間のことらしい)。またバッジ機能というのがあり1冊読み終わると「読破」したことをフェイスブックに投稿できる。一晩中読書すると「ナイトライダー」というバッチがもらえたり、10回以上、辞書機能を使うと「勉強家」がもらえたりする。この機能は楽しいし、学習意欲更新にもなるだろう。
その他、現段階での雑感。
電子ペーパーは普通の液晶よりも目にやさしい。体験としてはまだまだ紙の代用という感じは否めないものの、読書進行度をページ数や厚みではなく、パーセントで把握するとか、本を閉じない、とか、しおりをはさまない、とか、根本的なところで読書体験がじわじわ変わっていく。
多読のコツとしてカバンに硬軟混ぜて2,3冊持ち歩くと読みたい本を読みたいときに読めて読書速度も上がる、というのがあるが、電子版が充実すると2冊目、3冊目は電子版でいい、ということになるかな。
書評ブログで本を絶賛紹介するとオンラインストアが在庫切れになってしまうということがあるが、電子版でも買えるようにしてくれると機会損失は防げる。
Koboを買ってまず欲しくなったのは本ではなくてカバー。カバー市場は結構あるな。
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