安藤百福 (学習漫画 世界の伝記NEXT)
インスタントラーメン、カップラーメンの発明者であり日清食品創業者の安藤百福の自伝漫画。インスタントラーメンは全世界で年間に950億食が消費されている。人類は1年間に一人当たり10食以上食べている計算になる。なんだかわからないがすごいことだ。
安藤百福は遅咲きの起業家だった。事業に失敗して一文無しになった48歳のとき、粗末な掘っ立て小屋でインスタントラーメンを発明して大成功をおさめる。カップヌードルの発明は61歳の時だった。96歳まで生きた。
「百福は、自分が開発したチキンラーメンを毎日のように食べ続けました。90歳を超えても、元気いっぱいでした。インスタントラーメンは、体によくないかもしれないといううわさを、自分が健康でありつづけることで、はねのけたのです。」という記述があるが、ここに感動した。
昔、ハンバーガー会社の社長が講演で、ご自身はハンバーガーを毎日食べているのですか?と聞かれて食べてるわけないだろという趣旨の発言をしたことがニュースになったが、やっぱり嘘でもいいから毎日食べているのが本物の経営者である、と思う。
そういう安藤百福に惚れて先日、横浜にできたカップヌードルミュージアムへ行ってきた。
カップヌードルミュージアム
http://www.cupnoodles-museum.jp/
発想力がテーマ。カップに乾燥麺を入れるのではなくカップをかぶせることで工場大量生産を可能にした「逆転の発想」など学べる。
まだ無い物をみつける、なんでもヒントにする、アイデアを育てる、タテ・ヨコ・ナナメから見る、常識にとらわれない、あきらめない。安藤百福の人生から創造性の秘訣を知る展示がある。
で、当日はチキンラーメンファクトリーを体験してきた。混雑するのでウェブで予約がおすすめ。粉を水でこねて麺をつくり味付けして揚げてチキンラーメンを作る本格派の90分の体験。大変面白かった。麺を熟成させる間にパッケージもデザインする。
これができあがったオリジナルのチキンラーメン。製品のチキンラーメンも一つずつおみやげにもらえる。後日ちゃんといただきましたが、製品と比較すると自作はムラがあるのが特徴で新鮮でした。
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