ドラえもん深読みガイド―てんコミ探偵団
小学校低学年の息子がゲタゲタ笑いながら読んでいたのを横取りしてみた。たまたま開いていたページが
"FILE.81 ドラえもんはどうやってひみつ道具を手に入れるのか?"
ドラえもんは、ひみつ道具を取り出す際に、
「お金がたりるといいが」
「高くてお金がたりなかった」
「それに、ぼくのだす道具は一回限りの使い捨てが多いんだ。安いからね。」
「むりして頭金はらった」
などとしゃべっているコマがあって、話を総合すると、ドラえもんはひみつ道具を未来の世界で買っているらしいというのだ。ドラえもんものび太と一緒にお小遣いをもらうシーンがよくあるので、そうした貯金で購入しているそうである。私の幼少からのドラえもん感が大きく揺らいだ。
息子は全然わかっていないようだが、私が衝撃を受けたのは、
"File.102 星野スミレのペンダントの写真の謎 越境する藤子作品のキャラクターたち"
のび太たちの好きな人気スターとしてときどき登場していた星野スミレは、ペンダントにひとりの少年の写真を入れている。実はこの少年はパーマン1号。スミレは少女時代にはパーマン3号として活動していて、大人になったスミレは遠い星へ旅立った1号を思い続けている、という作品を越境した設定だったのである。いやー、これはまったく気が付かなかった。
ドラえもん全巻を対象に104のテーマで研究を行った内容で、漫画を横断的に調べていくと、隠れた設定がどんどんみつかって愉快。最後のキャラクターインデックスもすごい。全キャラクターを切り取って並べた。なんと351人も登場するのだ、ドラえもんには。
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