おそらに はては あるの?
子どもを理系に導くならこの絵本がおすすめ。小学生くらいがいい。
"おそらに、はてって あるのかな。
それとも、はては なくて
どこまでも どこまでも つづいているのかしら。
よるの ほしぞらは
はてしなく どこまでも どこまでも
つづいているのかしら。
あなたは どちらだと おもいますか?"
もしも宇宙が無限の広さを持ち、星が無限にあるならば、夜空は星の光りでみたされてしまうのではないか。1826年に提唱された"オルバースのパラドックス"を材料にして宇宙論の研究者 佐治晴夫教授がつくった子供向けの絵本。
オルバースのパラドックス自体は現代ではその前提が否定されているが、この本では、こどもに宇宙の果てがあるかもしれないことを理論的に想像させる、知的な道具として実に見事に使っている。親もいろいろと考えることができて名作だとおもう。
うちの息子も小学生になって、理系の資質をあらわしはじめている。先日の寝る前の質問は「4次元とか5次元とかはあるの?」だった。私は得意になって「いや実はだな、最新の物理学によると、この世界は11次元なんだ。3次元+時間で4次元あるよね、で、残り7次元はすごいミクロのレベルで折りたたまれていて、人間にはわからないんだよ」と本で読んだ知識を答えてやったら不満そうな顔で寝た。この疑問をすっきりわからせる絵本ないかなあと探している。
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