星を継ぐもの
宇宙SF漫画『2001夜物語』の星野之宣が、あのジェイムズ・P・ホーガンの不朽の名作『星を継ぐもの』を漫画化。深紅の宇宙服を着た人間が月面で発見されて、しかも、死後5万年が経過しているという謎から始まる長編の第1巻。
よいできなので星野ワールド初体験の読者にもおすすめ。大英博物館に大抜擢されて「宗像教授」が開かれて、国際的な名声も高まりつつある漫画家。
大筋は変えないが原作にない要素も盛り込んでおり、往年の小説のファンも楽しめる。もともとシリアスな宇宙SFを得意としてきた星野が、SF文学史上に残る傑作を原作とすることで真骨頂の作品ができあがりつつある。連載完結が楽しみ。アーサー・C・クラーク作品も漫画化しないかなあ。
「【星雲賞受賞作】
月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。綿密な調査の結果、この死体は何と死後五万年を経過していることがわかった。果たして現生人類とのつながりはいかなるものなのか。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見された......。ハードSFの新星が一世を風靡した出世作。」
・PILOTS初期画集成LEGEND ARCHIVES―COMICS
http://www.ringolab.com/note/daiya/2006/06/pilotslegend-archivescomics.html
・宗像教授異考録 12
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/01/-12-1.html
・私の好きな漫画家たち
http://www.ringolab.com/note/daiya/2003/12/post-46.html
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