NHK-DVD ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる [劇場版]
・NHK-DVD ヤノマミ 奥アマゾン 原初の森に生きる [劇場版]
★アマゾンの奥地で1万年以上に渡り独自の文化と風習を守り続ける「ヤノマミ族」
を世界で初めて長期同居取材敢行!
★人間という存在、生と死の意味を深く見つめてゆく、奇跡的な問題提起作品に多く
の人が衝撃と感動を覚えた!
★TVでは放送することができなかったシーンを加えた、劇場特別公開版でDVD
化!
放送文化基金賞優秀賞受賞作品
先日紹介した傑作ノンフィクション『ヤノマミ』の著者はNHKディレクターであり、そもそもは、この番組を作るために取材にでかけたわけである。撮影した映像は劇場版映画としても公開された。
書籍で読んだ戦慄の光景が生々しく映像で襲ってくる。死んだ嬰児や屠殺された豚の内蔵などテキストでもインパクトがあったものが、これでもかといわんばかりに映し出されている。血が苦手な人は目をつぶってしまうことだろう。
ヤノマミ族の無表情さも恐ろしい。喜怒哀楽を表わす顔の所作がもしかしたら私たちの文化と異なっているのだろうか。なにかを話しかけてきているのに、感情がまったく読みとれないのだ。撮影にやらせもなさそうだ。取材班とヤノマミ族はどう考えてもなれあい関係がなくて、むしろ相当の距離感があるのだ。テキストにある通り、取材班はやっかいもの、よそもの扱いされていたようなのである。
監督インタビューでは距離感を認めつつも、それでも白人よりはモンゴロイドの顔だから、ヤノマミ族と距離を縮められたはずと答えている。平和だったのは、取材班が40過ぎのオヤジだったため、部族の男たちと若い女性を奪い合うライバルとみなされなかったからだろうとも。部族の女性たちからは軽くあしらわれている雰囲気もわかる。スリル、緊張感が常にあった。対象に棲みこんで本質をみるエスノグラフィー的アプローチがうみだしたドキュメンタリとして名作である。
・ヤノマミ
http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/07/post-1477.html
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