妖怪HUNTER
行えば必ず人死にや神隠しが起こる奇祭 大鳥町の「鬼祭り」が100年ぶりの断絶を経て、村興しのイベントとして現代に再現されることになった。成り行き上、祭りを監修することになった異端の考古学者 稗田礼二郎は視察に訪れた村で、祭りが呼び込む異形のカミと遭遇する。
大御所 諸星大二郎の代表作妖怪ハンターシリーズのなかでも傑作『闇の客人』を、若手漫画家がリメイクした。まったく期待していなかったというか、絶対駄作だと信じていただけに、悪くない出来であり好評価。原作ファンならば、おすすめ(原作未読の人は原作から読むべき)。
あのおどろおどろしい諸星タッチの画風が、新しい漫画化の手による現代劇画風になり、稗田礼二郎がすっかり若返ってイケメン化している。「僕もこのくらいのページ数で描きたかった」と諸星大二郎が帯でつぶやいているように、原作の4倍のページ数で描きなおしているので、物語のディティールが加わったのが魅力。
諸星大二郎の原作を超えることはできていないが、原作を知る読者は、こういうのもありだなあと、かなり楽しめるレベルに達している。
こちらが『闇の客人を原作本。
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