ぼくは閃きを味方に生きてきた
「60年代はロックの時代、70年代はデザインの時代、80年代はアートの時代、そして90年代は、宗教の時代。 その次は、この世の終わり、だね。でも、終わりは始まりだからね。いろいろと終わりが近づいてきて、次が始まるなという感じがびんびんする。」
画家 横尾忠則によるエッセイ集。60年代回想、偶然と必然、精神世界論、女性減ると芸術、直観力の探究、夢と感性、ビートルズ論、寺山修二、三島由紀夫、唐十郎らとの出会い、映画論、現代美術の落とし穴など、芸術と人生を中心に幅広い話題が取り上げられている。
UFOを見て、幽体離脱し、異次元の何かとチャネリングができる人で、スピリチュアル系の話題も多くでてくる。60年代、70年代の米国ドラッグ文化の延長にあるクリエイティビティ。
「ドラッグによって、人間が宇宙の一部であり次元を超えたところに本来の自分、超自我が存在するということが認識できたということは大きかったと思う。またそれがメディアの発達にも大きく関与したと思うなあ。ドラッグ体験がなければ、視聴覚メディアはこんなに発達しなかったと思うし、コンピューター技術には目を見張るばかりだ。」
この本の閃きのコツ、普通は、幽体離脱はできないし、UFOも降りてこないし、ドラッグをやるわけにもいかない。実践できるとすると、夢の記録くらいかなと思った。
「夢を記録することはじつは非常に重要なことだ。夢を語ったり記述したりすることは、無意識と意識を統合させることになるからね。そうすると何が起こるかというと、共時性というのが起こるわけ。シンクロニシティが、つまり偶然が起こるわけ。なぜそういうことが起こるかというと、常に顕在意識と無意識というのは裏腹というか、水面下で繋がっているわけだからね。」
夢で見たことが現実に起こる予知夢、正夢という言葉があるが、夢を記録していくと、偶然が発生するという考え方が、すでにユニーク。
・ヒトはなぜ、夢を見るのか
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001062.html
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