すごい虫131―大昆虫博公式ガイドブック
虫が嫌いな人は無視してください。なんちゃって。(本日誕生日で自他ともに認めるオヤジ年齢になりました。)
9月5日まで江戸東京博物館で開催されていた大昆虫博の公式ガイドブック。生きた虫は嫌いだが、標本を眺めるのは好きな私はずっと気になっていたがとうとう行けなかったので、この本で我慢することにしたわけです。
でも、この本、本物の標本展示より凄い(エグい)かも。大型本なわけですが、虫をカラー写真で実物の何十倍にも拡大して掲載しています。虫の複眼とか綿のような毛とかが大写しにされて、実物大以上に不気味なことこの上ありません。あきらかに自分とは異質な生き物の質感。私は好きですが、嫌いな人は鳥肌が立つでしょう。
全生物種の6割を占める昆虫は、数の上では地球の生物の主役。100万種もいると、とてつもなくヘンなのがいっぱいいて感動します。拡大しておぞましいのはやはりゾウムシでしょうか。体内で化学反応を起こして100度の高熱臭気ガスを発するミイデラゴミムシとか、ありえない真っ青のルリボシカミキリとか、ペットボトルサイズになるサカダチコノハナナフシとかも、ブルっときました。
養老孟司、奥本大三郎、池田清彦など虫マニアのお宅訪問。養老先生はおそらくバカの壁の印税で虫趣味に浸るための別荘(バカの壁ハウス)を建てているんですね。この先生方は皆、家の冷凍庫に虫を入れていて時間が空くと標本にしているようです。
すごい虫131を選んだこのカラーのガイドブックは、展覧会の趣旨である生物多様性を、虫だけではありますが嫌と言うほど学べる内容になっています。虫の嫌いな人は間違って開くと危険です。
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