高級ショコラのすべて
近年、都内に増えている高級ショコラ店が気になっていた。
日本でも老舗のゴディバくらいは知っているわけだが、「ピエール・マルコリーニ」「クリスチャン・コンスタン」「ミッシェル・ジョーダン」と聞くとよくわからない。そもそもゴディバはベルギー王室御用達で、他の御用達ブランドにはノイハウス、ヴィタメール、メリー、コートドール、ガレーがあるなんていうことはこの本で初めて知った。この十年で日本の高級ショコラ市場が盛り上がってきたらしい。アパレルブランドであるはずのブルガリやアルマーニもショコラを出している。
「チョコレートやココアの香りには、集中力や記憶力を高める効果や、リラックス作用があります。また、カカオ豆に含まれるテオプロミンには、脳を活性化して集中力や記憶力を高める効果があります。テオプロミンの名前は、カカオの学名「テオプロマ・カカオ」からつけられました。カフェインに近い成分ですが、興奮作用はずっと穏やかです。」
なんていうチョコレートの効能や歴史、用語解説、業界事情といった専門的な蘊蓄とともに、楽しむための、国内と海外のショコラ専門店の網羅的なガイドと選び方、味わい方(ボンボン・ショコラは、鋭利なナイフで二等分して半分味わったら、軟水を飲んでから、残りを食べる、など)が紹介されている。実用性があって、とてもよかった。
さっそく丸の内のショコラティエ・パレ・ド・オールという店に行ってきた。
クラシックな看板ショコラのセットとこの店の名物ショコラ・ネスパ?!を注文。カカオ豆の透明なエキスを炭酸で割った冷たいドリンクで、ソーダののど越しだけれどもしっかりチョコレートの味がする。おいしい。店やショコラの知識があることで一層楽しめた。
ちょっとお茶のつもりで親子3人でいったら五千円くらいの出費になった。まあ、"高級"ショコラだから仕方ないか。失敗しないためにもガイドブックが必要なのですな。
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