視えるんです。 実話ホラーコミックエッセイ
実話怪談の漫画家による体験談。雑誌『幽』掲載の書籍化。
・伊藤三巳華ブログ
http://ameblo.jp/itoumimika/
私は子供のころから怪談大好きで、自分でも幽霊見たい、見たいと思っているのに、全然見えません。この作者はオバケ団地で育ったせいで見たいというわけではないのに見えてしまう体質。でも見えるだけで祓うことはできないので一方的にからまれてばかり。だから、やりすごし方には長けています。たとえ見えても見えないふりをしていると心霊に絡まれないものなんですね。見えても無視するのが吉。ほんとか?。
この本には、アシスタント時代に大物漫画家のオフィスで体験した出来事や、怪談イベント、旅先で起こった怪異など、自らの体験をベースに、16篇の漫画が収録されています。ちなみにあまり怖くはないです。見えるだけで祟られたりしないからです。
顔だけ大きい黒髪の女の人、スルスルと降りてくる首をつった女、白袴で仁王立ちの武士、布団をめくったら寝ているおばあさん、深夜の温泉で聞こえてくる歓談の声。禍々しい体験が盛りだくさんですが、なんでもネタととらえるたくましさで乗り越えていきます。ホラーですがコミカルです。
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