誕生!中国文明―伝説から歴史へ
週末に東京国立博物館で開催中(~9月5日まで、その後、九州、奈良へ)の誕生!中国文明 特別展へ出かけてきました。とてもよかったです。ちょっとピンポイントですが、諸星大二郎の中国古代史系漫画が好きな人は絶対に観に行くべきでしょう。金縷玉衣や神獣など作品に登場するあれらが間近で見られます。
展示には王朝の誕生、技の誕生、美の誕生という3つのテーマが設定されています。私は音声ガイドを借りました。20の展示についての解説を聞けるものですが、"親子セット"の子供用は別収録のやさしい内容になっています。一緒に行った小学1年生の息子も、その音声ガイドに沿って、ゆっくり鑑賞してくれたのが助かりました。
神権政治の商王朝時代の骨占いにつかった卜骨。「鼎の軽重を問う」の鼎。爵位の由来の爵。知識としては知っているけれども、実物はこれか、と思う展示が多くありました。私のお気に入りベスト3は、迫力系の金縷玉衣(夜動きそう)、七層楼閣(重力に逆らった建築)、九鼎(周王以外は9つつくってはいけないはずの土器)。
この本は代表的な展示物を解説しています。新石器→夏→商(殷)→西周→春秋戦国→秦→漢→三国→南北朝→隋→唐→五代十国→北宋という流れの中で、各展示物が時代区分のどこに位置しているのかが明確になります。
・古代中国の虚像と実像
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/12/post-1131.html
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