ジェネレーションブラザーズ
ちょっとブラックだけどネタとして楽しめる漫画だった。デフォルメされた世代論がとてもわかりやすい。
バブル長男(バブル期1986年~1993年卒業組)
世界中のブランド品が似合うのはこの私!
氷河期次男(就職氷河期1994年~2004年卒業組)
ニートだけどな、俺には自慢の嫁がいる(二次元に)!
ゆとり三男(大量採用期2006年~卒業組)
いうこときくから 逆らわないから 内定ちょうだーい!
ニッポンの縮図としての3兄弟の悪戦苦闘の日々を描く。リーマンショック・派遣切り・草食肉食論争など彼らの世代の受け止め方の違いがネタである。パロディ漫画だが、この20年で日本が失ってきたものが世代別でわかる内容。
書籍化特設サイト
http://off.hornet08.net/tokusetu/index.html
最近、献本でいただいたこの本も似たような世代論だった。
「20~30代のビジネスマンをいま悩ませているのが、40代前半の世代「バブルさん」だ。バブル時代のおいしいところを味わってきた彼らの、軽さ、薄さ、いい加減さは驚異的!はったりだけは超一流、会社の祭りに異常にはしゃぐ、カラオケがムダにうまい...。実際に被害を受けた若手社員が明かすエピソードをもとに、バブルさんの生態を解説。目の上のタンコブ、バブルさんの対処法も教えます! 」
バブルさん=バブル景気の1986~91年に、大学生もしくは、入社3年目までの時期を過ごした人。私もぎりぎりひっかかってしまう歳なのですが(笑)、どこまでも他人事として、あーいるよなーこういう人、と共感して読みました。
どちらの本も、自分以外の世代への妬みや見下しの感情があります。時代の流れが早くて世代間で価値観を共有できないのが現代の日本である、と。だからこうやって漫画や世代論のネタとして笑い飛ばすことで、世代間で互いがどういうイメージを持っているかを共有して、相互理解につながる、なんてことはあるかもしれないですね。
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