運命のボタン
スピルバーグ、キング、クーンツらがレスペクトするというカリスマ作家リチャード・マシスンの13作品収録の短編集。
表題作の『運命のボタン』は最近映画化された(まだ観ていない)。
突然訪ねてきた男が、夫婦にこんな申し出をする。
「そちらでボタンをお押しになりますと、世界のどこかで、あなたがたのご存じない方が死ぬことになります。その見返りとして、あなたがたには五万ドルが支払われます」
あなたなら押しますか?という究極の選択の結末はいかに、という話。
ネタのユニークさとバリエーションに驚かされる。日本の作家で言えば星新一が近い。星のショートショートをちょっと長くして、寓話性よりも小説性を強くした感じといったらよいだろうか。読みやすさと意外な結末が魅力。
ジャンルとしてはSF、ミステリー、ホラー。
『二万フィートの悪夢』は米TV番組「ミステリーゾーン」と「トワイライトゾーン」(リメイク)の両方で見たことを思いだした。マシスン作品は映画やテレビドラマの原作をいっぱい書いている。読んでおくと語れる蘊蓄になる。
『四角い墓場』が超大作SF映画 Real Steelとして制作が進行中とのこと。公開は2011年クリスマスとのこと。スティーブン・スピルバーグとステイシー・スナイダーが製作総指揮、ナイトミュージアム2」のショーン・レビ監督で期待できそう。
・モノクロSFX作品にハマる アウターリミッツ、ミステリーゾーン、ウルトラQ
http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/07/sfxq.html
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