「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣
人生哲学と経営哲学を両方学べる。おすすめ。
会社を辞めて家業の書店をついだ秀三。俺が立て直して見せるという最初の意気込みも現実の困難のまえには勢いを失っている。大型書店の近隣への出店の情報を聞いて、もはやこの店も閉店かと落ち込んでいる。
『商売繁盛!商売の神様、いるのならお願いします。もうギリギリです。何とかしてください!』
秀三の叫びを、彼にとりついている福の神(研修中)は歯がゆい思いで聞いていた。福の神は秀三の成功のためにそれなりに手を尽してやっているのだが、思うように結果が出せていないのだった。
そこへ成功者らしい老人とその老人にとりついている先輩福の神が現れて、成功するための指南を与えていく。人間と福の神とそれぞれの視点で、人間の成長、成功、そして幸福とは何かを学ぶレッスン。
『大切なのは、目の前の一人の人生に興味を持つことだ。愛をもってその人を見ることだ』
この本が教えようとしていることは教訓として抜き書きしてしまうといたって当たり前のことだ。それが、この感動的な物語の文脈で読むとまったく新しく豊かな意味をもってしみじみそうだよなあと思える。
特に中小企業の経営者、お店の従業員は必読。迷いの中にいる人が読めば、人生が変わるかもしれない。泣けてくるかもしれない。自己啓発書として本当によくできた名著だと思う。
私もちょっとほろっときてぐっときたのでした。
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