ツキの正体―運を引き寄せる技術
二十年間無敗伝説を持つ雀鬼 桜井章一がツキの正体を語る。(得体の知れないところのある著者だが、怪しさも魅力だったりして、つい何冊も著作を読んでいる)。
ツキや運には3種類があるという。
天から授かる「天運」
場所につく「地運」
人が作りだす「人運」
天運は人間にはどうしようもない。地運はパワースポットに行けばよい。この本が教えているのは3つめの人運のつくりかただ。「考えすぎない」「気づいたら行動」「一つのことに集中しない」「見返りを求めない」「遊び心をもつ」「気分よく生きる」など、著者が勝負体験から学んできたことを説く。
野生のカン=直感を大切にしろ、どんなに経験を積んでも、知識と常識にとらわれないビギナーズラックの境地を目指せ、という極意は、考えても分からない、必死のかけひきや勝負事では、確かに真理な気がする。
「そもそも、ツキというものは、確率とか理屈を超えたところで起こっていること。それを理解するのは、理性ではなく感性の領域になります。頭ではなく、身体なのです。それだけに、言葉で説明することが難しいのは確かです。」
結局、ツキに意味を見出すかどうかは生き方の問題だと思う。
ツキに意味を見出す人は、サイコロで6の目が続けて2回でたら、今日はツイているから、次の目でも6が出せると考える。何回連続で6が出た後だろうと確率上は6分の1だ。そんなことは頭では分かっている。それでもツキに賭けて勝負する。それで勝てれば楽しさ倍増である。信じる人にとってツキには心理的エネルギーの源泉としてのロマンという意味と価値がある。
ツキを呼び込んだという思いは自信につながる。自分はツイてると思って幸せに生きるのは決して馬鹿で無知な生き方ではないよなあと思う。世界にツキの概念がない文化はないだろう。ツキは、きっとさらなる探究の価値がある。
・努力しない生き方
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/04/post-1195.html
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