<就活>廃止論 と 4月20日開催 早稲田大学キャリアサポートセミナー
・<就活>廃止論 と 4月20日開催 早稲田大学キャリアサポートセミナー
仲の良かった学生が就職活動をする姿を見ると、悲しくなることがある。あんなに活き活きとしていた若者が、慣れないリクルートスーツを着て、借りてきた猫のように、行儀よくしている。覇気や活力が見えなくなる。業界の大物でもなんでもないタダの面接官を前にして、それまでの生き方や能力を試される。一斉試験とあわただしい面接でわかることなんてわずかだ。私が知っているその学生の良いところを面接官は引き出す能力があるだろうか?。面接官の資質の方を私は疑いたくなる。
「ワン・トゥー・ワンマーケティング」と呼ばれる、ターゲットを絞り、ターゲットに合わせたアプローチをとる手法が一般商品のマーケティングの世界では当たり前になっているのに、新卒採用業界ではいまだにマスマーケティングが主流だ。企業と学生の間に入る採用支援の業者にとって「たくさん集めて、たくさん落とす」手法のほうがお金になるので、巧みに真実が隠されているのだ。」
学生の就職支援、企業の採用支援を行うジョブウェブ社長の著者は、終身雇用、年功序列と一体だった新卒一括定期採用は、世界でも異例であり、その前提が崩れた今や時代に合わなくなっているから止めるべきだと提言する。
こんな大胆な提案をしている。
提案1 「選考試験」は大学一年生からスタート
提案2 優秀者には複数年入社パスを発行
提案3 学生の入社意思表示は大学四年の十月に
提案4 選考試験フィードバックの実施
提案5 新卒通年採用、毎月入社
そして理想的な就職の在り方として技術系学生のモデルを紹介して、インターンシップの導入をすすめている。
「たとえば、技術系学生の就職を考えてみればよい。技術系学生の生活は基本的に研究室を単位に成り立っており、研究室はその先生が持つ技術と関連の深い企業と非常に密接な連携を保っている。それはもちろん就職のためにそうしているわけではなく、研究・教育活動というものが、企業社会の動向と切り離すことができないからそうなっているのである。学生たちは先生や卒業生との関係を前提に、そうした関係の深い企業に就職していく例が多い。」
優秀な学生をとるには「行動原理の有無」をみろという。学生を採用する企業の面接官にとってのポイントも学べて、大変勉強になった。
さて、同窓生であったこの本の著者の佐藤幸治さんのプロデュースで早稲田大学にて学生向けに下記イベントに出演することになりました。早稲田大学にご縁のある方はぜひご参加ください。
・キャリアサポートセミナー 第一弾(トークセッション)
http://www.waseda.jp/career/event/2010/4-20.htm
・早稲田大学キャリアサポートセミナー第一弾
http://koji.jobweb.jp/?p=4131
=================以下は告知です。
キャリアサポートセミナーでは複数のスピーカーをお招きし、「学生時代を如何に過ごし自分を作ってきたか」についてご自身の体験談や考え方をトークセッションや講演会の形で語ってもらい、その上で、各分野においての今の生き様を披露してもらいます。
第一弾 トークセッション
本学OB(一部他大出身者含む)の方々が各日のテーマに基いて行うトークセッションです。
■1日目 4/20(火)「インターネットの可能性」早稲田大学
国際会議場 井深ホール(定員400名)16:30~18:00
<スピーカー>津田大介氏
IT・音楽ジャーナリスト。本学社会科学部卒業。2002年、個人運営のニュースサイト「音楽配信メモ」を立ち上げる。『Twitter社会論 - 新たなリアルタイム・ウェブの潮流』『仕事で差がつくすごいグーグル術』等の著者。
<スピーカー>橋本大也氏
データセクション株式会社取締役会長。早稲田情報技術研究所取締役。本学在学中に「アクセス向上委員会」を立ち上げビジネスを開始。ITビジネス全般の技術評価及びマーケティング戦略のコンサルタントとして活躍。主な著書『情報力』『情報考学--WEB時代の羅針盤 213冊』。
<トークセッションイメージ(案)>
(1)いま、どんな活動をされていますか。(自己紹介)
(2)学生時代はどんなことをしていましたか。
(3)今の自分につながるターニングポイントはありますか?
(4)学生時代を充実するためのネットをどのように活用すべきでしょうか。
(5)今、変えなくてはいけないと思っている世の中の問題ってなんでしょうか。
(6)学生からの質疑
(7)これから、どんなことをして行きたいと思っていますか?
(8)学生へのメッセージ
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: <就活>廃止論 と 4月20日開催 早稲田大学キャリアサポートセミナー
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.ringolab.com/mt/mt-tb.cgi/2823