脱オタクファッションガイド 改
本書は出版社より献本いただきました。ありがとうございます。中身はおもしろかったのですが、この本を献本されちゃう立場というのが、なかなか複雑なのです。精神的にはともかく外見的に脱オタは果たしていると思うのですが...?。どのような意図で献本していただいたのでしょうか、出版社殿。
ええ、ええ、私は確かに大学入学時に"バンダナ"をしていた過去がありますよ。80年代から"マイコン"をいじっていた人なんて、100%オタクだったのですから。"ハイテクシューズ"も大好きで、実は今も土日は履いています。"通勤・通学中の一人観賞会"も通勤電車でiPodで映画観てますが私の勝手でしょ。誰かがジョークを言ったら「ワラワラ」って声に出して言うのは"不自然な言葉遣い"ですが、いけませんか?。結構楽しいと思うのですが、という私見はともかく...。
これはオタクに向けて、脱オタ(モテ化)するためのファッションガイド。"改"がつくぐらいのベストセラー最新バージョン。オタク男子が幼馴染の女の子のアドバイスで洗練されたファッションを身につけていく成長物語。マンガとキーワード解説で構成されている。
バンダナ、ウエストポーチ、ハイテクシューズ、リュックサック、ツータックチノパン、大量ポケット付きベスト、指貫グローブ、十字架アイテムなど、まずこれを外せばオタク臭さが抜けるというバッドアイテムと、とりあえずこれを選んでおけば大丈夫という無難なアイテムが紹介されている。小物や身だしなみ、日常の動作や行動パターンに対する指導もある。かなり実用的。
「勘違いしてはいけないのはオタクだから批判されるのではなく、オタクのイメージが悪いから批判されるという点です。「オタクで何が悪い!」と声を荒げてみても、そのイメージを変えられなければ虚しいだけです。マイナスのイメージをプラスに持ってくる、その一番手軽な方法が「脱オタクファッション」なのです。」
ファッションは学校で教えてもらえない。著者が言うようにオタクっぽい格好はその他の人々を遠ざけるというのは事実だ。この本で救われる若い人って結構いると思う。マンガだし、幼馴染の女の子が話すという形式で、まったくおしつけがましいところがないため、とっつきやすいと思う。
とはいっても、オタク、なかなか自分では買わないんだよね、こういう本は。だから出版社さんは私に好意で送ってくださったのかもしれませんが、私自身はそんなにひどくないと思いますし、もう我が道を行くから結構です。でも、いい本ですね(他人事)。
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