愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V シャア・セイラ編
・愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN V シャア・セイラ編
毎年ガンプラとともに一冊ずつ読んでいる愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGINも5冊目(敢えて連載中のガンダムエース誌は読まないことにしている)。ついにアニメでは語られなかった登場人物たちの過去が描かれる部分に突入した。感動的でほとんど泣きそう。安彦良和はやはり天才だ。
ジオン建国の政治的指導者を父に持つ姉妹が、どうして姓の異なるシャア・アズナブルとセイラ・マスになったのか。ガンダムが大地に立つ一昔前の時代が今回の舞台。幼い二人がザビ家との政治抗争に巻き込まれていく悲劇が緻密に展開される。よって今回はアムロらはほとんど登場しない。本編ストーリーはほとんど進まない。
この過去編の脚本の完成度の高さに絶句した。アニメ放映時にはそこまで深く考えられていなかったであろう背景ストーリーが、四半世紀してから精緻化された。後付けでつけられた陰影のはずなのだが、ファーストガンダムの世界に圧倒的な厚みを持たせることに成功している。
過去編によって特に存在感が高まったのが、ランバ・ラルとハモン。ランバ・ラルは「見ておくがいい。戦いに敗れると言う事はこう言うことだ」という最期のセリフ(劇場版)が印象的だったが、その「戦い」というのが、直近の戦闘という意味ではなくて、ラルが10年以上も戦ってきた長い負け戦を指していたんじゃないかな、だとするとあの言葉はなおさら重いなあ、ちゃんと受け止めろよ、ホワイトベースの諸君、なんて思ってしまった。安彦良和は昔から情念を内に秘めた強い女を描くのがうまい。愛人ハモンの人生も泣けた。
ここ数年続いている年末年始のガンダム三昧、自ら気分を盛り上げるために同時購入していたのが、話題のMS動画図鑑。Vol.1はファーストガンダム(+一部のOVA)に登場するすべてのモビルスーツ、モビルアーマーが一体60秒の動画(テレビアニメから)とナレーションで収録されている。
・ガンダム MS動画図鑑 [宇宙世紀]編 Vol.1 [DVD]
要するにモビルスーツのプロモーションクリップ集なのだが、うーん、なんというか、いまひとつ楽しみ方がわからない。ナレーションにも新しい情報はないし単調。せっかくアニメの映像が使えるのだから、もう少し付加価値をつけてほしかったなあと残念に思うが、ときどき自宅作業の環境映像として流している。
・MG 1/100 ゴッグ MSM-03
http://www.ringolab.com/note/daiya/2010/01/mg-1100-msm03.html
・ラーメンズ・片桐仁のガンプラ戦士ジンダム
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/06/post-1007.html
・ザク大事典 All about ZAKU
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/03/-all-about-zaku.html
・MG 1/100 ズゴック MSM-07と愛蔵版 機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV ジャブロー編
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/01/mg-1100-msm07-the-origin-iv.html
・HGUC 1/144 MSM-10 ゾックと機動戦士ガンダムTHE ORIGIN
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/02/hguc-1144-msm10-the-origin.html
・機動戦士ガンダム THE ORIGIN、MGアッガイ、ターゲット イン サイト
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/01/the-originmg.html
・ガンプラ・パッケージアートコレクション
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/08/post-820.html
・俺たちのガンダム・ビジネス
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/11/post-662.html
・ガンダム・モデル進化論
http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/003091.html
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