428 封鎖された渋谷で
アドベンチャーゲーム。
前作『街』の大ファンだった私は、『428』には発売前から期待していた。428とは渋谷のこと。ある誘拐事件に始まり、渋谷が封鎖される一大事に発展する複雑な物語。クリア後のおまけまで素晴らしい出来。おすすめ。
テキストを読みながら、その中の選択肢を選び、物語を進めていくテキストアドベンチャー。複数の登場人物の視点を切り替えながら進んでいく。意思決定を間違えると、ある人物とある人物が出会えなくなってしまって"バッドエンド"になったりするとやり直し。10:00-11:00のように時間で区切られており、全員の話を1時間分正しく進めると、次の時間帯に移っていく。
ばらばらの各登場人物のストーリーが交差していた『街』と比べると、『428』は登場人物らの交差点が多くて、ひとつの大きな物語を作り上げている気がした。誘拐事件なのだが、午前中はのんびりしていて比較的各自がばらばらに進行しているが、午後遅くなるに従い事件の緊迫度が上がり、物語の絡み方が密接になっていく。スピード感が加速していく脚本と演出が素晴らしい。
このガイドブックはゲームの性質上かなりネタバレになるので本編クリア後に買った方がいい。それから『街』同様に、クリア後おまけが異様に長いので、終わってもしばらく楽しめる。
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