2009年度 書籍売り上げランキング ベスト20
今年このブログの紹介記事を経由してAmazonで販売された本の売り上げ冊数ランキングです。1位はもちろんアレなのですがどうもありがとうございました。
・2008年度 書籍売り上げランキング ベスト20
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/12/200820.html
・2007年度 書籍売り上げランキング ベスト20
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/12/200720.html
・2006年度 書籍売り上げ ベスト20
http://www.ringolab.com/note/daiya/2007/01/200620.html
・2005年度 書籍売り上げランキング ベスト20
http://www.ringolab.com/note/daiya/2005/12/200520.html
・2005年度 書籍売り上げランキング ベスト20
http://www.ringolab.com/note/daiya/2004/12/6-1.html
■1位 情報力
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/01/post-900.html
自分の本が1位でした。当たり前ですが...。読んでいただいた皆様に感謝します。また2010年にも本を書きたいと思います。
私はこの本の冒頭で"ハイパー個人"という言葉を造りました。デジタルとネットワークで情報処理能力を飛躍的に増大させた人を意味します。圧倒的に大量の情報の中から自分の意志決定に必要な適合情報を抽出し、分析して仕事と生活に役立てること。それがハイパー個人のための情報術です。
■2位 人を幸せにする話し方―仕事と人生を感動に変える言葉の魔法
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/09/post-1070.html
「たとえば、講演を聴き終わった人が、「今日の講演はすごかった。あんなすごい人がいるんだなあ」という感想を持ったとします。 この講演は、成功したと思いますか?それとも失敗したと思いますか?。 その講演の目的が「講師がすごい人であることを知らせること」なら別ですが、残念ながら、講演として成功したとは言えません。」
■3位 十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/10/post-1087.html
・十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。
遠藤周作が昭和35年に書いた原稿が、46年後に発見されてこの本(元は単行本)になった。手紙や文章の書き方をやさしく教える内容。病人への見舞いの手紙、彼女を上手くデートに誘うラブレター、告白されて断るときの心得(女性編)、お悔やみ、など、軽い読み物なのだが、遠藤周作がいかに人と違う文章、凡庸でない文体を確立することを大切にしていたかがよくわかる。
■4位 はじめて講師を頼まれたら読む本
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/12/post-1128.html
■5位 絶対貧困 世界最貧民の目線
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/07/post-1037.html
世界の5人に1人は1日1ドル以下で暮らしている。物乞い、物売り、ストリートチルドレン、売春婦...路上やスラムに暮らす世界最貧民の実情を生々しくレポートする。その貧困の悲惨さを強調するのではなく、彼らがどんな生活をして、日々何を考えているのか、を潜入取材による同じレベルの目線で明らかにしていく。
■6位 HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/02/health-hacks.html
・HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術
自称「健康オタク」であるこの先生は、世の中にあふれる健康情報を幅広く収集し、自身で体験し、エビデンス(科学的根拠)の有無を論じている。たとえば、水は沢山飲んだ方が良いとか、暗いところで本を読むと目が悪くなるとか、とにかくやせたほうがいい、沖縄県民は長寿だ、無理せず気持ちよく歩け、毛を剃ると剛毛になる、などは俗説でありエビデンスを欠いた眉唾健康情報だと切り捨てる。
■7位 世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/03/post-955.html
高いワインほどおいしいと感じられてしまうハロー効果、占いがよく当たると思いこむバーナム効果、経験の強烈な部分と最後の部分が判断に影響を及ぼすピーク・エンドの法則など、私たちが陥りがちな認知バイアス=「脳の罠」とその回避法についてのエッセイ集。
■8位 儲かるオフィス 社員が幸せに働ける「場」の創り方
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/02/post-931.html
知識ワーカーがクリエイティブに働くためのオフィス論。多摩大学大学院教授(知識経営論)の紺野登先生の本。「クリエイティブなオフィスというとフリーアドレスを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、すでに指摘したように実は創造業務には向いていません。創造業務に必要なのは「対話」の質や密度、その背景となる組織の知の質であって、自由に座ることではないからです。ちなみにフリーアドレス制が向いているのは、営業部門のように在籍率が低い組織です。」「組織図をそのままオフィスレイアウトに反映させてしまうと、創造的な環境は生まれません。したがって、無思想なファシリティ・マネジメントは、「儲からないオフィス」のきっかけになりかねないのです。」
■9位 100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/11/100-3.html
・100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図
各国政府、軍機関、多国籍企業、ヘッジファンドなどを顧客に抱え、「影のCIA」と呼ばれるインテリジェンス企業ストラトフォーのCEOジョージ・フリードマンが書いた長期未来予測。文字通りの100年の計である。著者に言わせれば2008年の金融危機などありふれた景気循環の山にすぎない。主な予測は以下の通り。
・21世紀はアメリカの時代になる。
・日本、トルコ、ポーランドが新たな覇権国として台頭する
・意外にも中国が世界的国家になることはない
・海洋、そして宇宙を制する者が覇者となる
・2050年頃に勃発する世界戦争は宇宙戦争である
・21世紀後半のアメリカの脅威は隣国メキシコである
■10位 さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/12/5-8.html
・さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
本は読まなくていいのです。1冊にひとつ付属するIDを使ってWeb上のテスト「ストレングスファインダー」を受験してください。180問の質問に答えるとぞれぞれの強みが5つわかるというものです。書籍はその説明書にすぎません。数十万人のビジネスパースンに対する調査データから、受験者の生来の資質を指摘するというもの。自分の美点を5つみつけてもらえます。そしてその美点がいかに素晴らしいものであるかを説明してくれます。読んでいてうれしくなります。
■11位 アイデア・スイッチ 次々と発想を生み出す装置
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/07/post-1023.html
「創造手法の専門家たちは、これまでに、さまざまな「アイデア創出方法」を見いだしています。つまり「発想装置」を起動するための「スイッチ」が、実は存在しているのです。おもしろいことに、このスイッチには複数の種類があります。「即効系」のものは短時間で次々と発想させてくれますし、「深考系」のものはステップを踏んで確実に創造的なアイデアを発想させてくれます。」
■12位 シッダールタ
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/02/post-708.html
「車輪の下」のヘルマン・ヘッセのもうひとつの代表作。アメリカ合衆国だけで500万部、全世界では43カ国で翻訳され、1000万部を超える大ベストセラーになった。和訳はいくつもあるが、これは2006年に草思社(がんばれ)から出た新訳版。現代人にわかりやすい文章。
■13位 科学する麻雀
http://www.ringolab.com/note/daiya/2008/05/post-758.html
もし私が麻雀現役だった学生時代にこの本を読んでいたら、こういう紹介文章なんて絶対に書かないで、知識を独り占めにしていたと思う。この本を読む前と後では、麻雀の強さが数パーセントは確実にアップしたんじゃないかと感じている。必勝法が書いてあるわけではないのだが、科学的に正しい情報を得て配牌に迷いがなくなるから、確実に余裕が生まれる。
■14位 傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/07/post-1028.html
驚き。食品包装用ラップで傷が治る?。2001年よりインターネットで傷を消毒しない、乾かさない「湿潤治療」を啓蒙する医師の書いた本。コペルニクス的な転回が面白い。
■15位 [オーディオブックCD] 世界一おもしろい日本神話の物語
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/02/cd-cd.html
・[オーディオブックCD] 世界一おもしろい日本神話の物語 (CD)
イザナミとイザナミに始まる日本神話の代表的エピソードを50本、朗読してCDに収録している。こうした神話は、古事記や日本書紀の現代語訳で読むこともできるが、日本神話は神様の名前がやたらとむずかしい。天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命(アメニギシクニニギシアマツヒコヒコホノニニギ)なんて読むこと自体が苦労である。だからこそ朗読を聴くといいのだ。
■16位 プロジェクトファシリテーション
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/10/post-1089.html
創業125年の老舗大企業 古河電工。人事総務部門の担当者とコンサルティング会社のコンサルタントが二人で書いた業務革新の一大プロジェクトの回顧ノンフィクション。構成のアイデアが素晴らしい。同じ場面を担当者の視点と、コンサルタントの視点が交互に描いている。それぞれの言動がそのとき相手の立場からはどのように見えていたか、そして何を考えていたかが明らかになる。
■17位 ヤンキー文化論序説
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/03/post-951.html
そういわれてみればヤンキー的な生き方は実にオーソドックスな日本人的な生き方なのだ。であるがゆえに、日本では、品がない俗っぽい要素を効果的に取り込むことが大衆に受けるコツなのだ。彼らこそマスである。政治や選挙活動のスタイルがいつまでたっても"ベタ"な印象が強いのも、大衆がヤンキー的なものにひかれるからなのかもしれない。
■18位 借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/05/-251224.html
・借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
25歳年収240万円のフリーターが、欲に目がくらんであっという間に1億2千万円、利息24%の借金を背負う。過酷な取り立てに追い込まれるが、自己破産することも許されない無間地獄の日々。生々しい。すべて著者の体験した実話だそうだ。借金体験記は世の中にいくらでもあるのだろうが、人気メールマガジンの作者なだけあって、リードから読ませるのがうまい。
■19位 裏方ほどおいしい仕事はない!
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/10/post-1096.html
組織の中で権限なしに人を動かす方法論を述べた本。著者は裏方から会社のあらゆる人を動かす能力を「事務局力」と定義する。まず大切なのは人の置かれた立場でその人の感情を想像し、社長や社員の課題意識を明解な言葉にすること。事務局の仕事はコンサルタントの仕事と本質的に近いものだと述べられている。
■20位 落語論
http://www.ringolab.com/note/daiya/2009/08/post-1050.html
落語を通して他者を魅了する芸とは何かの本質を論じている。芸人だけでなくプレゼン機会の多いビジネスマン、講師・教員、コンサルタントは必読の書である。ライヴの極意が書かれている。
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