勝てる広告営業
この本は好きだなあ。全編に共感。
書店でぱらっとめくったページにあった文章にひかれた。
「クライアントでの会議で沈黙が3秒以上続いたら、広告営業が口火を切り、沈黙を破ること。 これは営業としてのマナーの問題です。」
ベテラン広告営業マンの著者が語るプロフェッショナルの流儀。
「もちろん、本来営業として一番良いのは、日々のコミュニケーションだけでアカウントを取り「戦わずして勝つ」ことです。その次に良いのが、プレゼンになったとしても「戦う前から自分たちの勝ちを確信できる状況」」に持っていけていること。「自分の会社にこの仕事が落ちてくる」という土壌がすでにできている状態です。」
広告営業は形のない物を売る。クライアント、メディア、クリエイティブなど関係者の調整が重要な仕事だ。ロジカルなだけではうまくいかない。ロジカルでありつつも、良好なコミュニケーションをベタに維持していくことが大切な世界。
「キャラで生きられるのは30まで」「嘘はいいが騙してはいけない」「勝敗は、プレゼンの前と後で決まる」「プレゼンで負けても、何か取ってくる」「企画書がなくても相手を説得する」など、行動力+交渉力+計算力=営業力。二十数年の経験から生まれた営業の50個のキーワード解説がある。見開きでひとつずつ形式で読みやすい。
この本は数年間営業を経験した人が読むと受け入れやすいのじゃないかと思う。一見、オーソドックスな箴言にもみえるが、奥が深い考察が多い。広告業界に限らず、あらゆる企画や営業の仕事をする人にとっての基本がある。
仕事を教えてくれる先輩がいないと感じている人に特にお勧め。
「今、この瞬間から、自分の行動すべてをマーケティングリサーチだと思ってみて、いつも通りの生活をしながら、ただほんの少し意識する。たとえ今は必要のないように思える情報もいつかきっと仕事に生きる場面があるはずです。」
共感しまくり。マーケティングは仕事と思ってやっている限りだめということだと思う。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 勝てる広告営業
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.ringolab.com/mt/mt-tb.cgi/2672