公認野球規則 2009

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・公認野球規則 2009
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初めて読んだが予想外に内容が面白くて飛ばさず読破。野球観戦が一層楽しくなった。

1.01
野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する9人のプレーヤーから成る二つのチームの間で、一人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行なわれる競技である。
1.02 
各チームは、相手チームより多くの得点を記録して、勝つことを目的とする。

1.03 
正式試合が終わったとき、本規則によって記録した得点の多い方が、その試合の勝者となる。

<中略>

1.10 バット
(a) バットはなめらかな棒であり、太さはその最も太い部分の直径が二インチ四分の三(七・〇センチ)以下、長さ四二インチ(一〇六・七センチ以下)であることが必要である。バットは一本の木材で作られるべきである。

1.11
(e)ユニフォームには、野球ボールをかたどったり、連想させるような模様をつけてはならない。


規則を知らなければ"正式試合"を開始することさえできない。野球で試合を開始するにはまず何をすべきか知っているだろうか。答えは、

「まず、ホームチームの監督が、球審に二通の打順表を手渡す。」

である。へええ。次にビジティングチームの監督が同様に球審に渡し、球審は同一を確認した後、両チームに手渡すのである。

「5.03 まず投手は打者に投球する。その投球を打つか打たないかは打者が選択する。」なんていう、あったりまえじゃねえかという項目もある。規則だから全部書いてあるのだ。

野球規則のなかで特に思想が感じられるのが「6.07 打撃表に誤りがあった場合」の「ただし」以降である。

「打順表に記載されている打者が、その番のときに打たないで、番でない打者(不正位打者)が打撃を完了した(走者となるか、アウトとなった)後、相手方がこの誤りを発見してアピールすれば、正位打者はアウトを宣告される。 ただし、不正位打者の打撃完了前ならば、正位打者は不正位打者の得たストライクおよびボールのカウントを受け継いで、これに代わって打撃につくことはさしつかえない。

つまり攻撃側が打順を間違えても、守備側が相手の誤りを球審に指摘せず、次の打者の「投手の投球」が行われてしまうと、不正位打者は正位打者と認定されるものなのだ。そして審判は誤りに気づいても指摘してはいけない。プレイヤーの不断の注意とアピールが野球精神の原則となっているのだ。

競技場や用具の細則、用語の定義など細部も面白い。ボークの規定、準備投球の制限、監督が投手のもとへ行く制限、審判員の報告義務、など、あまり考えてみなかったところも細かく決まっているのである。

この本を買ったのは、5月に東京ドームにある野球体育博物館を見たのがきっかけ。ベンチ入り体験ができたり、カートに乗れたり、殿堂コーナーがあったりで、場所柄巨人偏重ではありましたがなかなか楽しい。

・野球体育博物館
http://www.baseball-museum.or.jp/index.html
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このページは、daiyaが2009年9月 1日 23:59に書いたブログ記事です。

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