風のガーデン
2008年に見た国内テレビドラマでベストがこれ。(海外ドラマではこれです)。俳優 緒方拳。2008年10月5日没。享年71才。ガンに冒されながらも周囲には病気を隠して、最後に出演したのがこの作品だった。
・緒方拳公式サイト サイト閉鎖のお知らせ
http://ogata-ken.com/framepage-top.html
公式サイト閉鎖 2009年4月30日閉鎖予定。見たい人は急いで。
フジテレビ開局50周年記念ドラマ。倉本聰脚本『北の国から』『優しい時間』に続く、富良野三部作の集大成。人は最期にどこに帰るのだろう?「美しき花が咲き誇るガーデンを舞台に、死を目前にした男を通して家族の絆や生きること、死ぬことを描いた人間ドラマ。」。
奇しくも緒方が演じたのはターミナルケアを専門にする老医師で、中井貴一演じる末期ガンの息子を看取る役という役だ。劇中では病気を隠すのは中井の役だが、現実には緒方が本物の末期ガンを隠していた。このドラマが放映される頃に、自分は死ぬことを覚悟しての演技だったはず。緒方拳が文字通り命を懸けた、最後の芝居が観られる。
緒方拳、奥田瑛二 、石田えり、ガッツ石松、伊藤蘭、 黒木メイサら、味のある顔をしている役者、雰囲気のある役者が勢ぞろいで厚みがある演出の人間ドラマ。尊厳死がテーマなので、シリアスな顔ばかり見ていた気がするが、内に秘めた感情を目の表情で伝える演技にしびれる。
そんな中で中井喜一の若い愛人役の演技が、なにか素人っぽくて、浮いている気がしたのだが、この女優は主題歌(劇中歌)を歌う歌手 平原綾香だということを途中で知った。この歌はドラマを盛り上げていた。サウンドトラックもある。
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