トンデモ電脳ゲーム伝説
ゲームソフトと業界の歴史を裏話でたどる。
1983年にファミコンが発売されてから四半世紀。ゲームの世界には数々の伝説が生まれていった。
たとえば、
・ゼビウスで「バキュラに弾を256発撃ち込むと破壊することができる」
やったなあ、これは。時間的にもできるわけないのだが頑張った。破壊できないことが遠藤雅伸氏によって正式に否定されているとはじめて知った。しかも大変ロジカルに。
・【ゼビウス】バキュラは256発当てると破壊できる?
http://ameblo.jp/evezoo/entry-10105919686.html
遠藤氏のブログ。
・小説 ゼビウス―ファードラウト サーガ (fukkan.com) (単行本) 遠藤 雅伸 (著)
ゼビウスは遠藤氏ご本人が小説も書いている。おどろき。
・「ドラゴンクエスト」復活の呪文に「すくうえあとえにつくすがつへいするまぢね」()スクエアとエニックス合併するマジね)と入力すると勇者がレベル22で貴重なアイテムを持った状態でゲーム開始できる。
これは偶然とはいえ奇跡。
・開発者の恨みつらみが隠しメッセージに潜む「えりかとさとるの夢冒険」
とまあこういう伝説や噂の紹介や検証の話が87本。
インターネットがなかった90年代前半までの時代の方が、こうしたユーザー同士の情報交換や伝説話が盛り上がっていたなあと思う。スーパーマリオブラザーズ、カラテカ、スペランカー、魔界村、ミシシッピー殺人事件、たけしの挑戦状、リンクの冒険...。昔のゲームはバグや開発者の盲点を突いたハード的なハック(といってもカセットを半端に刺すとかだが)を見つけること自体が楽しみ方だった。
裏技がネット検索で容易に見つかり、しかも、その裏技はそもそもメーカーが露見することを想定して盛り込んだ機能だったりする現代では、この本に紹介されているような面白さが消えてしまっている。
昔話の本であるが、ゲーム業界に進みたい学生も読んでおいたら良いかも。オヤジに話が合わせられるから。
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