HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術

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・HEALTH HACKS! ビジネスパーソンのためのサバイバル健康投資術
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著者の川田浩志氏は東海大学医学部血液内科/抗加齢ドック准教授、東海大学ライフケアセンター副センター長、早稲田大学客員講師、海老名メディカルサポートセンターアンチエイジングドック顧問、医学博士。そしてブロガー。

・Dr川田浩志のアンチエイジングワールド・リポート
http://ameblo.jp/antiagingworld/

自称「健康オタク」であるこの先生は、世の中にあふれる健康情報を幅広く収集し、自身で体験し、エビデンス(科学的根拠)の有無を論じている。たとえば、水は沢山飲んだ方が良いとか、暗いところで本を読むと目が悪くなるとか、とにかくやせたほうがいい、沖縄県民は長寿だ、無理せず気持ちよく歩け、毛を剃ると剛毛になる、などは俗説でありエビデンスを欠いた眉唾健康情報だと切り捨てる。

この本が取り上げる健康法は、食事、睡眠、運動、サプリメント、長寿、病気予防、美容、脳力維持(認知症予防)、老化防止などオールジャンル。各分野で医学根拠のある健康法ばかりが取り上げられている。中には毎日コーヒーが健康に良いとか、ややツライくらい速歩きするほうがいい、カロリー制限が長寿の有効など、意外なエビデンスありの健康法もあった。

私はサプリメント類が好きなので、45種類のサプリを使い分ける(ほとんど趣味)医師の意見はとても参考になった。今後はビタミンAの代わりにベータカロテンを使ったマルチビタミンに変えよう、イチョウ葉を試したいなと思った。

ジューサーやホームベーカリーを使った健康術など家族単位の健康法も気になる。製品名を含む具体的なアドバイスも多い。紹介されている歯磨き粉や脂取り紙など、いろいろと買い物をしてしまいそうだ。

私はお酒を飲まずやせ型で健康診断では優良児なのだが「やせすぎもダメ」という事実をこの本で知った。肥満は心臓病とがんの死亡率が高いが「やせ」はそれ以外の死亡率が高い。やせていればいいというものではなかったのだ。カロリーは控えめでタンパク質をたくさんとり適度な運動で体重を増やす、今年の目標になった。

この本は超健康法の本ということだが、こうしろという一つのやり方が示されるわけではない。巷に溢れている多くの健康法には無理がある。効果がない、続かない健康法はダメだとした上で、効果がある健康法を分野別に大量に取り上げている。この何百ものTIPSの中から、自分なりに続きそうなものを試していけばいいということだろう。

内容盛りだくさんの健康百科であり、付箋だらけになった。その後、妻と会話も弾んだ。オタク系の人、ビジネス系の人も楽しめる異色の健康本だと思う。

ところで、この本は見出しや図表のいたるところに、ビジネス書づくりのノウハウが活かされている。著者はビジネス書マニアであるらしく、あとがきに「お世話になった書評ブログ」として私のブログを紹介していただいた。医師の書く健康本に、何らかのお役に立つことができたのは大変うれしい。

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このページは、daiyaが2009年2月19日 23:59に書いたブログ記事です。

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