真説 ザ・ワールド・イズ・マイン

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・真説 ザ・ワールド・イズ・マイン
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何度も何度も読者の度肝を抜く激烈なバイオレンス漫画。全5巻。非常に長編なので連休にどうぞ。物凄いこと保証。

野生の獣のように凶暴な謎の男モンと、爆弾作りを趣味とする元郵便局員トシはある日運命の出会いをする。モンの本能のおもむくまま二人は北海道を目指すが、途中の青森県で衝動的に連続爆破事件と大量殺人事件を引き起こす。無差別テロ犯として全国民の注目が集まったことで、調子に乗った二人はさらに殺戮行動をエスカレートさせていく。そこへ突如ウルトラマンの怪獣のようなサイズのでかさの"ヒグマドン"が現れて二人がいる青森を圧倒的な力で破壊していく。

前半は社会派な漫画である。トシとモンは大勢の人質をとって立て籠もり日本国総理大臣に対して3つの公開質問を突きつける。

第1の要求 人命の人種別、国別による重さと値段
第2の要求 人が人を殺してはいけない理由
第3の要求 世に棲む生きとし生けるものすべてが自由に平和に平等に美しく明るく楽しく暮らせる幸福と善意と優しさと愛に満ちた世界

国家の公式見解を出せと総理大臣に迫る。破天荒な総理大臣ユリカンの絶妙な回答はこの漫画の前半の見せ場だ。過激だが本質的な回答がネットでも話題になった。「人類の究極の罪は想像力の欠如です。」というユリカンは、テレビパフォーマンスを使って世の中の正義・正論をぶちこわそうとする。

常識に飼い慣らされた人々こそユリカンのいう死ぬべきバカであり、トシとモンはテロで、ヒグマドンは聖なる力として、人類の欺瞞をご破算にしようとしていく。後半でトシとモンとヒグマドン、そして多くの癖のあるキャラクター達のストーリーが交差して、話のスケールが世界レベル、宇宙レベルへと雪だるま式に発展していく。究極のチカラを求めるトシとモンが長い破壊の旅の最後に見るものとは?。

一生覚えていそうな強烈な印象を残す漫画だ。

#トシとモンの記述が当初逆でしたので訂正しました。ご指摘@はてブの方に感謝。

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このページは、daiyaが2008年12月28日 23:59に書いたブログ記事です。

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