「理系の人々」と「女どうしだもの」
対極にあるような、実は同じ方向性のような漫画2冊。どちらもにやりとわらえる。
私は純然たる文系(政治学科)なのだが、普段、理系の発想や行動に共感するところが多い。気の合う仲間にも理系野郎が多い。テクノロジーや理論が大好きだ。散歩に行く場所は本屋か電気屋ってこのマンガにでているそのとおり。当然のようにデジタル新製品が出ると飛びついてしまう。先日もPomeraなんか買ってしまった。隣席の同僚ともチャットで会話する、だってその方が楽ではないか。バーチャルで間に合うものはバーチャルを優先する。パソコンに触っていること自体が楽しい。でも私は前述のように偽装理系なのだが...。理系の典型である作者が、その実態をコミカルに描いているから、理系的なものを笑いものにするというより、理系万歳の前向きな内容だ。明るい。
デパートに就職して女の園に勤務することになった新入社員えみこの毎日を描くマンガ。会社の給湯室的女子社会って、どんなかんじなのだろうかという男の好奇心をも満足させる実体解明本。お局様や派閥問題、井戸端会議の中身、男性社員を巡る女子社員の駆け引き。ハイレベルな心理戦。女どうしの社会では空気を読むってことがどれだけ重要かよくわかった。この水準から見たら、我々男はほとんど全員KYである。やれやれ男でよかった。
というわけで「理系」と「女どうし」と、ある種の生態系をデフォルメして描く2冊どちらもかなり面白い。
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